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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

22664:2005/04/21(木) 19:37:14 ID:vwmg6K4c
「テメェなんの真似だ。俺に恩を売っても返す気なんてないぜ?」

あの時は自分でもよく分からなかった。何故俺は永園を助けた?
―――苛めをするような奴を何故助けた"松瀬 緒土"。殺してやりたいくらい憎いんだろ?
あの時みたいに嘔吐するまで殴ってやれよ。害虫は駆除しなきゃいけないんだ。殺さないといけな

「そんなんじゃねぇよ!」
「じゃあなんでだ!」

今分かった。
初めて紙野を見た時、他人のような気がしないと感じた…あれ、本当は永園の方だったんだ。
更生して欲しかった……俺みたいになって欲しくなかった。

「お前みたいな糞野郎を更生させるためだ!!」
「な、に…?」

永園は面食らったようだった。何を言ってるのかわからない。そう言いたそうな顔だった。

「ふ…ふざけやがって…」

永園はそう吐き捨てると教室を出て行った。その表情には困惑の色が滲んでいた。

「ねぇ緒土、あいつに限って更生するなんてことあるの?」
「さぁな。でも俺が意地でも真人間にしてやるよ。また面倒起こされたらたまったもんじゃないからな」
「はぁ…アンタってつくづく何考えてんのか解んないわ」
「ミステリアス?」
「そんないいもんじゃないわよ、変人よ」
「だからオブラートで包んで下さいってばぁぁぁぁ!!」
「うるさいわね!!」

ビリビリビリビリ!!

「いッてぇーーーー!!!?」

封雷剣が放電した。こいつまだこんなもの持ってたのか…早く投棄させないと人類の存亡に関わる。

「でも嫌いじゃないけどね」
「変人が嫌いじゃない?お前の方こそよっぽど変j」「斬ッ!!」
「ぎゃあああああああああ!!」
「俣奈、馬鹿はほっといて帰ろ!」
「あ、聖ちゃん待ってよー!」
「待てお前らーー!!」

身体が痺れて立ち上がれない。

「あ、兄貴…わ、わ、わ、私がか、か、介抱しま、しま、…フォォォォォォ!!!!」

―――!?―――

「ぼ、僕も帰るね…」
「ま、待ってくれ紙野!」
「兄貴ィィィィィ!!!」
「ぎゃあああああああああああああああぁぁぁぁ・・・……」

・・・

「蘇留がこなかったら死んでたぞ!!」

あの後蘇留が漫画の主人公みたいに絶好のタイミング現れ、郁瀬をぶっきらぼうに投げた。
俺は隙をみて命からがら逃げ延びてきたのだ。
折角明日から夏休みだってのに、滅茶苦茶疲れちまった。

「三綾、ギルティの練習は少し経ってからにしようぜ。しばらくのんびりしたい」
「うんわかった。じゃあ練習するときは電話するね」
「ああ」
「あーあ…あたしも旅行なんてやめとけば良かったかなぁ…」

こうしてギル高一学期は幕を閉じた。長いようで短い4ヶ月だった。


―――闘劇まであと9ヶ月―――


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