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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

1健二:2005/04/04(月) 17:31:05 ID:Y.fkKfAQ
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/772/1101664264/l100

14520:2005/04/17(日) 21:45:02 ID:Wew4Y5ig
よし!出来た!!
なんか上手くキャラの性格がまとまりきってないけど、そこは愛嬌で・・・。

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前回>>134-136


その日、
「ギルティの練習はやはり、ZEPPSでやるに限る。」
そう考えた樹はZEPPSへやってきた。

(実戦こそ、最高の練習よね・・・。)


そう思いつつ50円を投入し、ゲームを開始する。

(うん、そうねぇ・・・ここはイルカ縦を使って攻める方が・・・)

CPU戦を軽くこなしていると、見かけない2人組みが視界の隅に映った。



「やっぱ、ギル高の隣だけあって活気あるな、ここから俺の第二の人生が始まるんだ。」
「もー、独り言の癖は治したほうがいいよ?」



(ん?見ない顔ね・・・。私って、転入生とゲーセンでエンカウントする確率高いわね、一二三もそうだったけど。)


「ギル高生の強さはどんなもんかな、と」
「んもぅ、ケンジ一人でばっか喋らないでよ。」




『夕飯はベジタボー!!』


(・・・言ってるそばから乱入。さっきのカップルね。)


画面が切り替わり、カーソルはゆっくりと右下へ下りていく。


直前の会話から予想すると、乱入してきたのは男の方だろう。
画面に赤いザッパが姿をあらわした。


『ヤバイ、ヤバイって、、このままだと・・・キタァァァァァァ!!』
『子供だと思わないことだね。』

HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!


『助けて、助けて』ピコピコピコピコ

開幕、ザッパはバックステップ2回、メイはそれを追うようにダッシュする。


(・・・ムカデかしら)


FDで急停止をかける。読みどおり、ザッパはムカデを出して霊を呼ぶ。


「さて、今日の一発目は何かな。」



――――――剣だ。

14620:2005/04/17(日) 21:45:40 ID:Wew4Y5ig

(気のせいかしら、、筐体の向こうからボソボソと独り言が聞こえる。)

筐体の向こう側からはボソボソとなにか独り言が聞こえてくる。
ちなみに、筐体の中でもザッパが独り言を呟いている。

『夢だけで飯が食えるか!!』
いつ聞いてもなにかを考えさせてくれる独り言だ。
夢だけで飯は食えるのだろうか・・・食えるような気もするが、食えない気もする。

(・・・ダブル独り言ね、なんか怖い。)

『肉切らせろぉ〜〜。』

お互い微妙な距離が離れたまま牽制を振り合う。
沈黙を破ったのは樹のメイ、不意をついてイルカさん縦で奇襲をかける。


『突撃ーっ!』
『キィイイイィィィヤァァァ!!』


「お、今日の俺は結構冴えてるな。」

(なっ、、金バーストを合わせてきた。。このザッパ、なかなかやるわね。)


その後も、剣の先端を当てるように上手に間合いを計って牽制を繰り返す。
時々置いてくる昇竜青がアクセントになってやたらとやりにくい。
ついでに、時々聞こえてくる謎の独り言がスパイスになってもっとやりにくい。

(あくまでも相手は剣よ。隙が大きいのは白日の明じゃない。
 うん、パターンはなんとなく解ってきたわ・・・次ね、バーストで追い返す。)

『もー、うるさーい!!』


『史上最大の悪夢!!』

メイが放った渾身のサイクバーストは、ザッパに当たることはなかった。
サイクの瞬間、ザッパは「産まれる!」を発動。馬鹿長い無敵時間でサイクを避ける。

「ふ〜、あぶないあぶない、やっぱり産まれるは頼りになるな。」


(・・・サイクを産まれるの無敵時間で避けるなんて・・・
 なかなか面白い相手に会えた物ね、でも状況は良くない・・・
 画面端、ダウン、相手は無憑依・・・つぎの憑依次第ね。)


「大事なムカデだ、頼むぞ・・・でろよぉ・・・。」








―――――ガゥルルルルル


「やった、ここで犬だよ。やっぱり俺ってば今日も憑いてるな。」

14720:2005/04/17(日) 21:46:11 ID:Wew4Y5ig

(あ、、犬でた・・・犬でちゃった・・・無理、捨てゲー安定・・・)

そう、樹はザッパの犬連携はもちろん、幽霊による連携すら抜けられない。
いい様に固められるだけの樹、連携に隙が見当たらない・・・。


(あっ、ヤバッ、、、投げられた・・・。)

『カウンタッカウンタッカウンタッ』

崩れてしまえばもはやザッパと犬の独壇場。
成す術もなくGBMAXからコンボを決められ負けてしまった。


『もう少しだったのに』

『コレはッ・・・一体どうした・・・!!』

「よし、ギル高前での初勝利だ。」
「まだ1ラウンドだけだよ、気を抜くと負けちゃうよ?」


(・・・犬ハメなんて抜けられるわけないってば・・・。無理無理。)


2ラウンド目はそれこそ目も当てられない光景が広がってしまった。
開幕にムカデを喰らって霊魂3つ。
その後、帰ってこないで下さいを数発もらって霊魂5つ。
産まれるぶっぱから屈P>屈K>ムカデ喰らってラオウ憑依。


そして、ラオウがぶっぱなしたエドガイにぶち当たってそこからアンセムループ。


そのときの体力の減り方といったら、、まさに『怖いよ〜。』の一言につきる。


「おめでとう、ケンジ。」
「あ、あぁ、、ありがとう、なんかまた色々助言してくれたね・・・」


(助言・・・?ていうことは何?対戦中に次何がきそうか女の方が教えてたの?
 なるほど・・・だからあのサイクをあんな風に返すわけだ・・・。
 とりあえず、、面白そうだから声かけてみようかな。)

「ねぇ、君達、転入生?」
「え、はい、そうです。田舎から上京したてで・・・」

少し頼りなさげに男の方が答える。

「ケンジ、自己紹介くらいしなよ。
 わたし、夜貞 子澄です。よろしくおねがいします。」
「五所川原 樹よ、よろしく。」

「えーと、剣 犬助です、よろしくお願いします。」

「あれ?ケンスケ?」

「え?別に可笑しな名前じゃないと思うんだけどな・・・」
「いえ、さっきケンジって読んでたような気が・・・。」

「それ、あだ名なんです、頭文字が剣と犬で、ケンが2つでケンジなんです。」
「なんだ、そういうことか。それじゃ、私はこれで帰るね、また。」



・・・会話してても独り言って言うものなのね。初めて知ったわ。


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