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アクエリアンエイジ小説書きALLスレ

7011/13 ねこ:2005/02/18(金) 18:12:54
 ……2人が出ていって、しばらく後。
 無人なはずの展示室のロッカーの扉が、カチャリと動いた。
「ふぅ、さすがに2人入るには狭すぎたわね」
 そう言って、シャ・ノアールは余裕の表情で立っている。
「狭いとは思わなかったけど……カビくさいのがちょっと……」
 と、ブランシュ。
 んっ、と大きく伸びをして、
「でもお姉ちゃん? 何ですぐに逃げ出さないで、隠れるようなことをしたの?」
 と尋ねた。
 いい質問ですと言わんばかりに指を立てて、シャ・ノアールはニヤけた口を開く。
「私がこの部屋のトラップをあらかじめ発見できなかったことから、安倍薫の能力は私のよりもずっと強力だってことがわかるでしょう」
「そうだね」
 うなずいて肯定するブランシュ。
「さらに、あいつが罠を仕掛けるタイプの人間だってのも分かってるから、この部屋以外にもトラップがあるだろうコトは予測できる。
 さて問題。 自分が発見・解除できない罠はどうするか」
 なるほど、と呟いてから、
「仕掛けた本人が解除するのを待つ」
「ご名答。
 ……さ、それじゃあそろそろ行きましょうか。あまりモタモタしてると見つかっちゃうかもだし」
 と会話を交わし、2人は展示室を後にした。
 ――そして今度こそ、この部屋は無人になった。


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