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スタンド小説スレッド3ページ

1新手のスタンド使い:2004/04/10(土) 04:29
●このスレッドは『 2CHのキャラにスタンドを発現させるスレ 』の為の小説スレッドです。●

このスレでは本スレの本編に絡む物、本スレ内の独立した外伝・番外編に絡む物、
本スレには絡まないオリジナルのストーリーを問わずに
自由に小説を投稿する事が出来ます。

◆このスレでのお約束。

 ○本編及び外伝・番外編に絡ませるのは可。
   但し、本編の流れを変えてしまわない様に気を付けるのが望ましい。
   番外編に絡ませる場合は出来る限り作者に許可を取る事。
   特別な場合を除き、勝手に続き及び関連を作るのはトラブルの元になりかねない。

 ○AAを挿絵代わりに使うのは可(コピペ・オリジナルは問わない)。
   但し、AAと小説の割合が『 5 : 5 (目安として)』を超えてしまう
   場合は『 練習帳スレ 』に投稿するのが望ましい。

 ○原則的に『 2CHキャラクターにスタンドを発動させる 』事。
   オリジナルキャラクターの作成は自由だが、それのみで話を作るのは
   望ましくない。

 ○登場させるスタンドは本編の物・オリジナルの物一切を問わない。
   例えばギコなら本編では『 アンチ・クライスト・スーパースター 』を使用するが、
   小説中のギコにこのスタンドを発動させるのも、ギコにオリジナルのスタンドを
   発動させるのも自由。

 ★AA描きがこのスレの小説をAA化する際には、『 小説の作者に許可を取る事 』。
   そして、『 許可を取った後もなるべく二者間で話し合いをする 』のが望ましい。
   その際の話し合いは『 雑談所スレ 』で行う事。

279ブック:2004/05/08(土) 20:11
     EVER BLUE
     第八話・RUMBLE FISH 〜疾風怒濤〜 その一


 一つのベッドの上に、一組の男と女が全裸で横たわっていた。
 勿論、プロレスごっこ等という事をしていた訳ではない。
 男と女が裸でベッドの上でやり合う事と言えば、一つだ。

「何か今日、ちょっと乱暴じゃなかったですか〜?」
 女が男の胸の上に人差し指を這わせる。
 男が、不快とも快楽とも取れるような表情に顔を歪める。

「うるせえぞ、フォルァ。」
 男がそっけない仕草で女の指をどける。
「あれ、もしかして晩御飯での時の事怒ってるんですか?」
 女が悪戯っぽい笑みを浮かべた。

「……」
 男は何も答えない。
 それは図星だったからだ。

「何だ、やっぱそうなんですね。
 可愛い、あれ位の事でムキになって。」
 男の沈黙を肯定と解し、女がさらに顔をほころばせた。
 それとは対照的に、男の顔は見る見る不機嫌になる。

「はっ、悪かったなフォルァ!たかが料理の事で臍曲げて!
 そんなに家庭的な男が好きなら、タカラギコの奴と寝たらどうだ?」
 男が子供のようにすねてしまった。

「う〜ん、それもいいかもしれませんね。
 あの人、家庭的なだけでなくって優しそうですし。」
 女がそう言って考え込む素振りを見せる。

「…勝手にしろ!」
 それを受けてますます拗ねる男。

「嘘ですよ。私、そんなに軽い女じゃないです〜。」
 ふてくされた子供をあやすような声で話しかけながら、
 女が男の上に覆い被さった。

「あ〜〜〜!うっとおしい!!」
 本当は嬉しいのに、男は下らない男のプライドとやらの所為で、
 つい憎まれ口を叩いてしまう。
「あはははは。」
 女は構わずより一層強く男に抱きついた。


「…あいつは、タカラギコには気をつけとけよ。」
 と、男が急に真面目な顔をして女に告げた。
 女も、さっきまでとは裏腹引き締まった顔になる。

「…分かってますって。
 あの人…何と言うか、底が無さ過ぎます。
 オオミミ君の事を助けてはくれたみたいですけど、どこまでが偶然なのやら…」
 女が呟いた。

「…俺の主観だがな、多分、あいつはあのにやけ顔のまま人を殺せるぜ。」
 男が女の耳元で囁くように告げる。
「…かもしれませんね……って、ちょっと!
 何してるんですか!?」
 真顔のまま自分の胸を弄る男に向かって、女が叫んだ。

「何って、見りゃわかるだろ?」
 男がそ知らぬ顔で女の体を触り続ける。
「ちょっと、さっきしたばかりじゃないですか…あっ…!」
 女は抵抗しようとするも、徐々に体から力が抜けていく。

「へっへっへ、体は素直じゃねぇか…」
 男が猥褻な笑顔を浮かべたその時―――


「!!!!!!!!!」
 突如、辺りに警報が鳴り響いた。
 男と女がギョッとした顔つきでベッドから跳ね起きる。

『総員警戒態勢を取って下さい!
 何者かが、この船に接近しています!』
 スピーカーから高島美和の声ががなり立てる。
 男は急いでトランクスを穿き、女も慌しくブラのホックを止める。

「ちょっ、何だってんだフォルァ!」
 男がシャツに頭を潜らせながら誰に聞くでもなく尋ねる。

「兎に角、急ぎましょう!」
 もうすっかり服を着込んだ女は、愛用のテンガロンハットを頭に被った。
 それから少し後、男も服装を整え、二人は急いで部屋から飛び出すのであった。

280ブック:2004/05/08(土) 20:12



     ・     ・     ・



「遅いですよ。」
 大分遅れてブリッジに到着したニラ茶猫とカウガールに、高島美和が言った。

「悪い悪い、遅れちまったぜフォルァ。」
 ニラ茶猫が頭を掻く。
 …その首筋のキスマークは何だ。
 全く、この一大事にこの二人はニャンニャンなんぞしてやがって…

「…ナニをやっていたかは知らんが。」
 三月ウサギが呆れたように呟く。
 カウガールが、頬をポッと桜色に染めた。

「うるせえなあ!だから悪かったって言ってるだろ!!」
 ニラ茶猫が逆切れする。
 やれやれ、遅刻の上に開き直りか。

「ま、うちは自由恋愛だけどよ…」
 サカーナの親方がニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる。
 まあ、他の皆も似たような顔だが。

「…?ねえ、何でニラ茶猫とカウガールが恥ずかしがってるの?」
 オオミミが、事もあろうに隣に居る天に向かってそう質問した。

「……!!」
 天が顔を真っ赤にしながらオオミミの足を思い切り踏みつけた。
 悶絶するオオミミ。
 まあ、今回ばかりはこうなってもしょうがない。
 オオミミ、君は女の子に対して何て事を聞くのだ。

「…で、何が起こってるんです?」
 タカラギコが高島美和に顔を向ける。
「現在十数機程度の小型戦闘機が、私達の船に接近してくるのが確認されました。
 おそらく後数分もしないうちに追いつかれます。」
 表情を変えないで高島美和が答える。

「こっちから通信は送ってるんだろう?」
 サカーナが高島美和にそう聞いた。
「はい。ですが、見事なまでに無視されてますね。
 敵意があると見て、まず間違いないでしょう。」
 高島美和がやれやれと言った顔をする。

「…『紅血の悪賊』(クリムゾンシャーク)か?」
 ニラ茶猫が顎に手を当てた。
「多分。」
 即答する高島美和。

「…やれやれ、誰かさんの所為で面倒な事になってしまったな。」
 三月ウサギが責めるような視線をサカーナの親方に向ける。
「お、起こった事は仕方がねぇだろうが!
 それより今はどうするかを考えるぞ!!」
 サカーナの親方が周囲からの刺さるような視線を掃うように叫ぶ。
 全く、これだから脳みそ筋肉脊髄反射野蛮人は困るんだ。

「…まあ、そうですね。
 ですが、今回の一件については危険手当をしっかりと頂かせて貰いますので、
 その心算で。」
 冷徹な声で高島美和がサカーナの親方に告げる。

281ブック:2004/05/08(土) 20:12

「わーった、分かりましたよ!!
 で、どうすんだ高島美和!!」
 半ばヤケクソ気味にサカーナの親方が尋ねた。
 この人、今の危機よりも、自分の懐の方を心配しているな。
 責任の大半は自分にあるというのに、何て人だ。

「…『トンボ』を貸して下さい。
 私とカウガールで、敵が攻撃射程圏内に入ってくるまでに、
 一機でも多く撃ち墜としてきます。」
 と、高島美和がサカーナの親方の前に進み出た。

「え〜、私もですか〜?」
 不満そうな顔をするカウガール。
 この生と死が両天秤にかかっている状況なのに、こいつらときたら…
 いかん、頭痛が。

「当たり前です。
 私は『トンボ』の砲撃専門。
 あなたは操縦専門でしょう?」
 高島美和がカウガールを睨んだ。
 カウガールが、観念したのかがっくりと肩を落とす。

「…そういう訳で、行って参ります。
 暫く留守にしますが、余計な粗相をしないように。」
 高島美和がサカーナの親方に視線を移す。
 同時に、その場の全員が一斉にサカーナの親方に顔を向けた。

「そこで何で俺を見るんだよ!!」
 憤慨するサカーナの親方。
 いや、あなたの今迄の言動からすれば当たり前だって…

「…まあいいや。
 頼んだぜ、『撃墜王』。」
 サカーナの親方が高島美和とカウガールの肩を一つずつ叩く。
 まあよくねぇよ。

「それでは参りましょうか、カウガール。私の『シムシティ』と、」
 高島美和がカウガールの顔を見据える。
「私の『チャレンジャー』で!」
 返すカウガール。

「連中に目に物見せてあげますわ。」
「あいつらにギャフンと言わせてやるわ!」



     TO BE CONTINUED…


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