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スタンドスレ小説スレッド

68:2003/11/12(水) 18:54

あっという間に放課後。
すっかり眠っていて、最後の授業が終わったのにも気付かなかった。
今日は寝てばっかりだ。
俺は帰り支度を整えると、カバンを持って腰を上げた。
そういえば、モララーの姿を見ない。早退でもしたのだろうか。
ギコの姿も見当たらない。
しぃちゃんもいないので、一緒に帰ったのだろう。
さらに言えば、最近おにぎりの存在を忘れている。
学校休んでだんじり祭りを見に行ったとのことだが、つぶされてモチになってるんじゃないか?
とりあえず、仕方ないので一人で帰るか。


家に着いた。
リナーは、ガナーの部屋にいた。
驚いたことに、ガナーを看病しているらしい。
この機会に二人には仲良くなってほしいものだ。
いや、仲が悪いという訳ではないのだが、互いに遠慮しあう関係ってのも息が詰まる。
というか、さっきリナーの部屋を覗いたが、 …ダンボール増えてないか?
ダンボールの中に入っているモノは容易に想像できる。
なにやら、怪しい宅配業者も出入りしているらしいし…
まあ、細かいことは考えないことにした。
家の一角が武器庫になってしまった。それだけだ。
そう言えば、夕飯係のガナーが倒れたという事は…
そう、俺かリナーしかいない。
リナーに作らせるとまた犠牲者が出るので、俺が作るしか…
無理!!
俺にそんな甲斐性などない!!
しゃーない、コンビニ弁当でいいか。

という訳で、夕食を終えた。
ガナーには、おかゆを作ってやった。
ごはんをお湯に叩き込んでふやかすくらい、俺にもできる。
何て優しいお兄ちゃんなんだ、俺は。
そういう訳で、ガナーは部屋で眠っている。
台所には俺とリナー2人きりだ。
「あ、今日の9時ごろちょっと外出するモナ」
俺はリナーに告げた。
「最近は物騒だ。気をつけてな」
毎日殺人鬼探しで夜道をウロついているのに、物騒とは言いえて妙だ。
俺は少し可笑しくなった。
「もし、殺人鬼探しの時間に間に合わなかったら、先に行ってほしいモナ」
「ああ」
リナーはうなづく。
俺は、コンビニ弁当の残骸を袋に入れた。
それをまとめてゴミ箱に放り込む。
「さて…」
リナーは腰を上げた。ガナーの部屋に行くようだ。
俺は、リナーに訊ねた。
「もし今のモナが吸血鬼と出会ったら、どの程度戦えるモナ?」
「どの程度も戦えはしない。君には、奴等のスピードをとらえることは出来ないからな。
 あっという間に八つ裂きだ。意味不明な質問だな」
リナーは当然のように答えて、台所から出て行った。
「やっぱり、そうモナか…」
俺は呟いた。
だからといって、リナーに頼るわけにはいかない。
これは、俺の約束だ。俺一人でやる。


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