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ミッション『アンドロギュヌスの陰謀』

483七市 敬司『クリア・ザ・デックス』:2007/01/02(火) 23:46:00
>>467
空に浮かぶドアから出てきたのは天使志望の敵組織の長、アンドリュー・ディビス。
そして、同時にビルが噴火して現れたのは、味方のはずの組織からの刺客、スティーブ・アルビニ。
鬼や蛇の類も、ついでに天使までも出た。笑うに笑えない状況である。

(……しかし、また厄介な状況だね?追っ手はアルビニ本人とは。
 侵掠すること火の如しか、よく言ったものだな?)

思った瞬間にアルビニが見事に間違えてくれたのは、吹き出しそうになったが。
しかし、状況は逃げることが出来るのはディビスの扉だけ。
さらに、逃げれば少なくともCIA側からは敵として認識されるほぼ最悪のパターン。

(だがな、現実は選択の余地すら与えてくれんらしいぞ、ペッパー。
 結局、今できる判断は、信頼できるのがディビスで、信頼できないのがアルビニだっただけだ。)

七市は、先ほどまで回想していた警察時代の友人に悪態をつくと、
自身を『クリア・ザ・デックス』で撞き、最高速度で扉に向かった!

「アルビニ、その慣用句は間違いだ。良い機会だ。教えてやるから、とくと覚えておけ。
 
 ………早いのはな、火じゃなくて風だ!」

早きこと風の如し。おまけで目の前の刺客に悪態をついた講義をしてやった。

(全く。怪人21面相が板に付いてきたか?なら、せめて俺が風だと自惚れさせろ。今ぐらいはな!)


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