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萌えラジ 2005.12.24
729
:
名無しさん@萌えラジリスナー
:2006/01/01(日) 21:59:22
便座は……便座は……っ。いーとくんのこと、便座、子供の頃から大好きだった。だから子供の頃、いーとくんと別れるって聞いたとき、すっごく泣いたんだよ。すっごく泣いたんだから……っ
でも、いーとくんとは笑顔でお別れしたいと思って。好きだったから、いーとくんに便座の笑顔を覚えていて欲しかった。そして、いつかまた、いーとくんに会えるって思って……
だから便座は、いーとくんと別れるあの時、精一杯の勇気を振り絞ったんだよ。便所そうじしようって約束したよね。便座にとっては、あれは精一杯の勇気だった
もしかしたら、いーとくんともう会うことはないかもしれない。でも、便座はそうしてもいーとくんが好きだった……。いーとくんとの繋がりを消したくなかった……っ。だから、約束をしたんだよ。
あれは、いーとくんにとって、ささいな約束だったのかもしれないけど……。便座にとっては、とても大切な約束だったの……っ
たとえ離れてもいーとくんとの関係を、唯一、繋げてくれる約束だったから……っ。いーとくんがあの約束を受け入れてくれた時、便座は本当に嬉しかった。だから笑顔で別れられたんだよ……っ
でも……。本当に長かった……。いーとくんとの再会までの時間は、便座にとっては本当に長かった……。便座は、一生懸命にブラシをはじけ続けた。いつか、このとばした水がいーとくんの耳に届くんじゃないか、って……
でも、年を経るにつれて、こんなことをしても、意味がないんじゃないかって思えてきた……。だって、こんな小さなブラシのとばした水なんて、こんな大勢の人がいる寮で、いーとくんの耳にだけ届くなんてありえないもの……っ
それでも、便座はこのブラシにすがるしかなかった……。あの約束にすがるしかなかった。便座にとっての、いーとくんとの接点。それは、このブラシと、あの約束しかなかったから……っ
そして、四度目の引越しのとき……、この街に引っ越してきた時……。便座の願いが、ようやく届いた……
夕暮れの屋上で……。いーとくんが立っていた……。いーとくんは最初、便座のことがわからなかったみたいだけど……
便座には、すぐにわかった。心臓が張り裂けそうだった。心が……飛び出しそうだった。
そして、これが最後のチャンスなんだって思った。神様がくれた、最後のチャンスなんだって。便座の気持ちをいーとくんに伝える、神様からの最後のチャンスなんだ、って……っ
終わりこれでいいや
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