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萌えラジ 2004.01.04
761
:
H.O.D
:2004/01/08(木) 22:40
猫っちがあの約束を受け入れてくれた時、はにはには本当に嬉しかった。
だから笑顔で別れられたんだよ……っ
でも……。本当に長かった……。
猫っちとの再会までの時間は、はにはににとっては本当に長かった……。
はにはには、一生懸命にハーモニカを吹き続けた。いつか、この音色が猫っちの耳に届くんじゃないか、って
……
でも、年を経るにつれて、こんなことをしても、意味がないんじゃないかって思えてきた……。
だって、こんな小さなハーモニカの音色なんて、こんな大勢の人がいる世界で、
猫っちの耳にだけ届くなんてありえないもの……っ
それでも、はにはにはこのハーモニカにすがるしかなかった……。
あの約束にすがるしかなかった。はにはににとっての、猫っちとの接点。
それは、このハーモニカと、あの約束しかなかったから……っ
そして、四度目の引越しのとき……、この街に引っ越してきた時……。
はにはにの願いが、ようやく届いた……
夕暮れの屋上で……。
猫っちが立っていた……。
猫っちは最初、はにはにのことがわからなかったみたいだけど……
はにはにには、すぐにわかった。
心臓が張り裂けそうだった。
心が……飛び出しそうだった
そして、これが最後のチャンスなんだって思った。
神様がくれた、最後のチャンスなんだって。
はにはにの気持ちを猫っちに伝える、神様からの最後のチャンスなんだ、って……っ
だけど、猫っちは、昔と一緒で、はにはにの想いには全く気付いてくれなかった。
だからはにはには、猫っちに行動で知らせようと思った。
はにはにの想いを……
でも猫っちにとって、はにはにはいつまでも、昔の幼なじみのままだった。
はにはににとっては、精一杯の勇気だったのに……。
猫っちははにはにのそんな心に、気付いてくれなかった……っ
だから、はにはには怖くなったの……。
もしかしたら、はにはにのことを、猫っちはなんとも思ってないんじゃないか……。
だから、最後の賭けだった……っ
浜辺でのキス……。
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