●近況連絡●

380：ふじ認定：2004/05/18(火) 01:27: てづかが（この時も例の青いジャージを着ていました）ポケットから取り出したものを見て、一層そう思いました。
美容師さんが使うような、先の尖った鋏です。それを持って、彼女は私に近付いてきます。
本当に怖いと声なんて出ないことを知りました。手も足もロクに動きません。
刺されたら痛いな、とか何とか考えながら目を閉じた私の鼻先で、鋏が鳴りました。
別に、どこも痛くありません。薄く目を開けてみると、髪がひと房床に落ちていました。
「髪が伸びているから、切ってやる」
私の髪は、こちらの方に見せて頂いた画像のふじよりも若干長かったことが彼女の気に食わなかったのでしょうか。
髪を切り終えたら、私をどうするつもりなのでしょうか。
具体的に色々と想像出来るようになった分恐怖は増しましたが、ふと思いました。
彼女は、本気で私をふじだと思っているのではないだろうか。
今までは彼女のあまりの電波ぶりに近い思考ルーチンでものを考えることなど出来ませんでしたが
その時、本当に心の底から思ったのです。ああ、彼女は本気なのだ、と。このまま大人しくしていれば何とかなるのでは。
「てづかに切られるのは嫌、きちんと美容院に行きたい」
きちんと声になっていたかは分かりませんが、美容院という単語は聞き取ってもらえたようで、彼女は酷く嬉しそうでした。
もう箱はかなり上のほうまで上がっていましたし、私の髪も相当切り取られた後でしたが
何とか箱の外へ（彼女も一緒にですが）出ることが出来ました。

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