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長編、長文支援スレ3

78</b><font color=#FF0000>(cwYYpqtk)</font><b>:2003/10/13(月) 15:21
 はぁはぁ……
 息が苦しい。わき腹が悲鳴をあげている。
「王女様、急いで! 」
 凄まじい喧騒と、闇と炎に恐怖を覚えながらも、ばあやの声と手を頼りに、
必死に走った。
「ごほっ、こほっ…… 」
 口内に唾が溢れて何度もえづくが、立ち止まることは許されない。

 そして、懸命に逃げる私達の行く手にも、魔物が立ちはだかってくる。
 ムーンブルク城周辺に生息する猿の化け物、マンドリルだ。
 格好の獲物をみつけた魔物達は、狂暴な犬歯を見せながら、低い唸り声をあげ、
じりじりと近寄ってくる。

 その直後――
「ベギラマっっ!!」
 魔法の杖を振りかざした、ばあやの透き通った声が、周囲に響いた。

 うぎゃ!
 青白い強烈な閃光が瞬き、短い悲鳴がおこる。
 一瞬のうちに、強烈な雷撃を浴びた4体のマンドリルは、黒焦げになって
息絶えていた。
「あの…… 容赦ない」
「何、呑気なことをいってるんです! はやくしてください 」

「え、ええ」
 ばあやの叱咤の声に、私はようやく我に返った。
 そして、彼女を怒らすことは金輪際しないと、固く心に誓いながら再び
走り始めた。


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