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長編、長文支援スレ3

75</b><font color=#FF0000>(cwYYpqtk)</font><b>:2003/10/13(月) 11:42
 状況は最悪だ。
 言いたくない事だけど、軍事に素人の当時の私からみても、味方にミスが多すぎた。
 軽率に偽りの撤退をおこなった魔物を追撃して、罠にはまったこと。
 敵の逆襲に狼狽して、城門を閉めることができず、侵入を許してしまったこと。
 父が逆上してもおかしくない程、軍は失態を重ねていた。
 しかし……

「そうか…… ご苦労だった」
 国王の声は落ちついていた。この時点で、自らの最期を覚悟していたのだろう。
 城の攻防戦において門を突破されることは、落城する、とほとんど同義語で
あったから。

 己の運命の行方を、はっきりと悟った父は、一時の焦りから立ち直り、威厳を
取り戻していた。
「一人でも多くの、国民を落ちのびさせる」
 国王は大きく息を吸い込むと、伝令兵に向かって鋭く指令を放った。
「指揮官に伝えよ。残存部隊を糾合して東門を全力で突破せよ、と」
「はっ」
 数名の兵士たちが外に飛び出していく。
「そして、お前たち」
 国王の周囲に集まっている、近衛兵を顔をゆっくりと見渡した。
「すまないが、私と行動を共にしてもらう。敵の主力を 『ここ』 に吸引する」
「はっ」
 近衛兵達も覚悟はできていたのだろうか。少なくとも、あからさまに狼狽している
者は一人もいなかった。


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