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長編、長文支援スレ

76</b><font color=#FF0000>(cwYYpqtk)</font><b>:2003/09/28(日) 20:15
「お試しになられますか 」
 彼女は、耳元で囁いた。いつしか、真剣な表情に変わっている。
「どういうこと? 」
 意図を測りかね、疑問を投げかける。

「殿方とお会いした時、どうすればいいか…… 」
 言い終えると、私の鼓膜に吐息を吹きかけた。
「きゃっ」
 背中がぞくりとして、悲鳴混じりの声をあげてしまう。
「可愛いですわ」
「ば、ばあや!」

 抗議の声にもかかわらず、彼女は、背中に両腕を回してぎゅっと
抱きしめる。柔かい身体の感触が伝わってくる。
 私より胸が豊かである事実を知ってしまったことは、ちょっと悔しい
と思ったけれど、鼓動が速さを増し、身体が細かく震えてしまう。
「王女様、殿方と親しくなられたら…… このようになさるんですよ…… 」
 囁くように言葉を重ねると、ばあやは、私の唇を塞いでしまった。


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