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長編、長文支援スレ
463
:
名無しnoゆうな応援2-4-4/5</b><font color=#FF0000>(HajiDrTM)</font><b>
:2003/09/21(日) 14:07
山車がいやぁ〜な音を立て、全体が身震いするように揺れた。途端に ゆうなちゃんの
体勢が崩れて………。その華奢な体が中に投げ出される。
「うわああああっ!」
僕は意味の無い叫びをあげてトラックに飛び出した。自分でも何をしているか解らない
ままにスライディングをかまし、ゆうなちゃんの落下点であろう場所に体を滑り込ませよう
ともがく。
世界は、時の流れを変えた。余りにも非日常的な危機に直面したとき、人間の意識が
拡大していくとでも言うのか。それとも、まだ僕たちの知らない能力が時間の感覚さえも
越えていこうとするのか。瞬間が時計の針の刻みに、一秒が寄せて返す波になった。
ガリガリと地面を擦る背中の痛みを感じながら、奇妙にスローモーションになった中で、
僕の絶叫がヲヲヲヲヲヲヲ…と低く虚ろに聞こえる。周りの人々の表情がゆっくりと驚愕
に憑かれていく様がコマ送りのように見えた。
真っ青な空から、目を見開き、僕にすがるように手を差し伸べる ゆうなちゃんが、ゆっ
くりと、真っ直ぐに、落ちてくる…堕ちてくる…。
その時、僕は確かに見た、と思った。
ゆうなちゃんの背中で、女神の翼が、…パタパタパタと優しく虹を引いてはばたいた…、
ような、気が…。
七色の光に包まれて、小さな女神さまがゆっくりと、ふぅわりと、天空から僕の腕の中に
降りてくる。
そして、僕とゆうなちゃんの指先が、必死にお互いを掴み取ろうと伸びて、溶け合うよう
に触れた…。
その瞬間、時は再び馴染みある物に戻り、僕の真上30cmほどにあった ゆうなちゃん
の体は、重力と加速度に従って落下し、僕のお腹をクッション代わりにすることになった。
……… す ぼ っ !
「ふぇ!?」
「え゛? っぐええっ!」
状態もそのままに、カエルのつぶれたような音と共に僕の肺から空気が押し出された。
い、い、息が…、でき、ない…。
また…、このオチかよっ!?
「お、おにいちゃあああん!」
薄れていく意識の中、ゆうなちゃんのびっくりした顔と声が聞こえた…ような気がする。
その背中でやっぱり…パタパタパタと翼が優しくはばたいた…、ような気がする。
………。
……。
…。
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