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長編、長文支援スレ

457名無しnoゆうな応援2-3-6/8</b><font color=#FF0000>(HajiDrTM)</font><b>:2003/09/21(日) 12:30
 「でもヨーゼフはまだ子供なのよ、お兄ちゃん」
 「へ?」
 「んとんと、ヨーゼフはまだ1歳半くらい、だよ、おにいちゃん」
 もっと大きくなるんかい! バケモノか、こいつは。
 そこへ、向こうから息を切らせた初老のご夫婦が小走りにやって来た。
 「ヨーゼフ、ヨーゼフっ! ああ、朝倉さん、す、すみません、ウチのヨーゼフがまた…。
 これ、ヨーゼフ! いつもいつも悪さばかりして!」
 「クゥ〜ン…(しょげ)」
 どうやら飼い主の立山さんらしい。
 「HAっHAっHAっ、いやぁ全然構いませんよ。もう慣れました」
 朝倉さん、それ、フォローになってない。人の良さそうな立山さん夫婦がしきりに恐縮
している。
 「ま、気になさらずに。どうです、せっかくですから立山さんもお昼ご飯、こっちでご一緒
 に…」
 「…! ふにっ! ごはん! お、オムレツぅ〜!」
 朝倉さんがそう執り成した時だ。ぺったり座り込んでいた ゆうなちゃんが、ぴょーんと
飛び上がった。そして、まいなちゃんが抱えたままのお重をがばっと覗き込んだ。
 「………。ふぇぇ…、お、オムレツ…。ゆ、ゆうなの作った、オムレツ…ひっく、ひっく」
 ゆうなちゃんの円らな瞳に、たちまち涙が溢れ出す。そぉっと後ろから見てみた。お重
から、こぼれたりはしていない。けれどさすがに衝撃があったらしく、お重の中で隅っこの
ほうに寄って、ふわふわのオムレツは形が崩れてしまっていた。
 「ふぇぇえん…。ひ、ひどいよぅ…、ゆ、ゆうな、おにちゃんにた、食べてもらおうと思って
 い、いっしょぅけんめい…作ったのに…。ひくっ、ひっく…、ヨーゼフ、ひどいよぅ!」
 「ギャウっ!? キュ〜ンキュ〜ン!」
 ゆうなちゃんは、その場にへたり込んで大粒の涙をぽろぽろ溢しはじめた。ヨーゼフも
自分のせいで ゆうなちゃんが泣いているのを、本能的に悟ったのか。悲しそうな声を上
げて、小さく縮こまってしまう。
 「ふぇ…ふえええっ、ひっく、えぐ…え゛え゛〜んん」
 いつもは明るい まいなちゃんも、立山さんご夫婦も、当事者(犬?)のヨーゼフも、皆、
気まずそうに押し黙っている。さすがに親というべきか、朝倉さんご夫妻は少しおどけな
がら ゆうなちゃんを宥める。けれど ゆうなちゃんは イヤイヤをして、泣き止まない。


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