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長編、長文支援スレ

451名無しnoゆうな応援2-2-9/9</b><font color=#FF0000>(HajiDrTM)</font><b>:2003/09/21(日) 10:37
 30分後。息を吹き返した僕は、もとい、意識を取り戻した僕は、泣きじゃくる双子の頭を
なでながら、もう大丈夫だからと宥めていた。…、確かに「さいきょーぺあ」だったな。
 突進する双子のタックルをまともに受けた僕は、二人を抱きかかえたままゴールから約
10mも中を舞ったらしい。そのまま地面に浅い角度で落下し、背面で更に10mほど滑走
して止まった、というのが見ていた人たちの話だった。双子パワー、恐るべし。しかし…?
 「ところでさ、ゆうなちゃん、まいなちゃん?」
 「な、なあに、お兄ちゃん?」
 「二人で一緒に走ると、いつもこうなのかな?」
 「ううん、そんなことないもん」
 「ふぇ、んと、ゆうなと まいなちゃん、いつも転んだりはするけど…、こんなの、はじめて
 だったよ、おにいちゃん」
 「本当に?」
 「「ほ、ほんとだもん!」」
 二人の話を聞きながら僕なりに推測してみた。どうやら…二人三脚で勝って、僕にいい
ところを見せたい、僕に褒めてもらいたい、それで異常なくらいに張り切ってしまった…。
 双子だけに、人知の及ばぬ神秘の力か、その想いがシンクロしたか何かして、つまり、
ああいうことになった、と、そんな訳らしい。いや、医学の世界でも双子にまつわる不思議
な話というのは、本当にあるのだ。だから、もしかしたら…。
 ってことは、僕が、二人の暴走の原因?
 まあ、いいか。偶然にせよ、二人を守ることはできた。…僕の白衣は地面をずった時の
熱で、大穴が開いたけど。ゆうなちゃんと まいなちゃんの笑顔には代えられない。
 ヒュルルルル〜。
 秋の風が、穴の開いた背中に少し冷たい…。 (つづけw)


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