長編、長文支援スレ - 1059921077

450：名無しnoゆうな応援2-2-8/9</b><font color=#FF0000>（HajiDrTM）</font><b>：2003/09/21(日) 10:36: 　止めるんだ、二人を。何としてでも！ …何として、でも…、えーと…、ど、どうやって…？
やば。何にも考えてなかったああああっ！ええい、ここで引いてたまるか！例えこの身に
代えても、ゆうなちゃんとまいなちゃんは、僕が守る！
　「うわぁあああ～んん！お兄ちゃ…、お兄ちゃぁああああん！」
　「びえええ―――ええええんん！ゆ、ゆう、ゆうな、こ、こわいよぉおおぅ！」
　可愛らしいお顔を恐怖の涙でべしょべしょにしながら、双子がゴールに迫り来る。うう…、
とってもシュール。僕は覚悟を決めて大声で二人に呼びかけた！
　「ゆうなちゃん！まいなちゃん！僕が受け止めてあげる！信じて、僕を、信じて！！」
　「びえええ――…、ふぇ？お、おにい…ちゃ、ん？！」
　「ひ、ひっく、お兄ちゃん？お兄…ちゃん。お、兄ちゃん！」
　「「ふぇえええんん！お、おにいちゃ、おにい、ちゃん、おにいちゃああああん！」」
　二人は、ゴールの先に僕の姿を認めた。喜びと安堵のためだろうか。不安と緊張から
解き放たれたように泣き笑いに顔を歪め、更に大量の涙を飛び散らせて、一直線に…、
一層速度を上げながら…、え゛？？？わ…、ち、ちょ、ちょちょちょっ、ちょっとまったぁ！
　「「わぁ～～～んんんっ、おにいちゃああああんんん！！」」
　シュタッ！
　「！ご、ゴ――――ルっ！！」
　「わぁ！ま、ままま、待って…うぐっ！？」
　ぼ　ふ　っ　！！！
　…………。
　ゆうなちゃんと、まいなちゃんの声と、双子がゴールテープを切る音と、審判のコールと、
僕の悲痛な叫び、そして双子のおでこが僕の鳩尾にキレイに決まった音。全てが重なる。
　双子を受け止めようと正面で腰を落としていたはずの僕の視界を、白い雲と青い秋空が
流れていく…。なんとなぁ～く、息ができてないんじゃないかなぁ～とかも、思ったりした。
　…どっ、ずざざざざざざざざざざざぁああああー……。　ﾌﾟｽﾌﾟｽ…ｼｭｩ～…。ぴた。
　「「お、おにいちゃ、ん！こわかったよおぅ！！」」
　「………」
　「ひっく、えぐ、ま、まいな、もう止まれないんじゃないかとおもったのよぉ！」
　「………」
　「ふぇ、ふええ、ゆうな、ゆうな、ね、んと…ひっく…。ふぇ？おにいちゃん？おにいちゃ、
　おにいちゃん！ ……、ふぇぇぇ…、おにいちゃん、息、してな、い…」
　「ひっく、ひっく。ええ？お兄ちゃん？ ……！お、お兄ちゃん？！お兄ちゃん！！」
　ゆさゆさっ！ゆささささささっ！！
　「………（ガックンガックン）」
　「ふぇ…。おにいちゃん…、や、やだ、やだよぅ！おにいちゃん、死んじゃ、やだああ！」　
　「………（白目）」
　………。
　……。
　…。