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長編、長文支援スレ
441
:
名無しnoゆうな応援2-1-4/5</b><font color=#FF0000>(HajiDrTM)</font><b>
:2003/09/21(日) 10:02
例えば今日、「こんな大きな催しだから」と言うことで、どこかのTV局が地方ニュース
の取材にでも来たとしよう。ゆうなちゃんと まいなちゃんの姿を見つけたスタッフ達は、
100%、絶対に間違いなく、二人の肢体と笑顔をトップ映像に持ってくるだろう。その映像
がブラウン管に流されれば、その日のうちに芸能プロダクションやら何やら有象無象が
朝倉家の周辺を、いやいやこの街全体を占拠してしまうに違いない。断言してもいい。
…くそぅ、だめだ。二人は、誰にも渡さないぞ。僕が…一番、二人を、ブツブツ…ブツ…。
「ブツブツ…、だめだ…。やらせはせん…やらせは、せんぞ…」
「…ん生…。…ら先生! 先生って! しっかりしてください上村先生!」
「…貴様ごときにやらs…? !? はっ! う、な、なんでしょう?」
大会の委員らしい二十代くらいの女性が、ちょっと離れたところから大きな声で僕に
呼びかけていた。
「何って、先生…。お加減でも悪いんですか?」
「え゛…。いえあの…、そ、そう、ちょっとこの頃寝不足気味で。たは、ははは」
「…………。はあ…。あの、もうすぐ開会式ですから」
「あ、やあ、そ、そそそ、そうですね、ははは」
きびきびした感じの、白いTシャツにジャージと言う姿で胸元を大きく膨らませたその
女性は、大丈夫か、という視線を残して去っていく。
うう、危ない。あの二人のことになると僕の理性は簡単にどこかへ吹っ飛んでいくな。
気をつけよう。
僕が冷や汗を拭いていると、開会を告げるアナウンスがグラウンド一杯に響き渡った。
フィールドを整然とした人の列が埋め尽くす。僕も居並んだ主催者側の人たちの脇に
形だけ並んでおくことにした。もちろん僕が退屈な話なんて聴いているわけが無い。
…苦手だったんだよな、学生のときから。こういう堅っ苦しいのは、さ。
ぬぼーっとしていると、ざわざわとフィールドの列が動き始めた。挨拶は終わり、全員
での準備体操が始まった。列の間を開いていく人々の向こうに、突然ぱっと光が灯った
ような感覚が走った。並んで立つ、ゆうなちゃんと まいなちゃんの姿が目に飛び込んで
くる。どんなに遠くからでも、あの二人を見間違うことなんてあり得ない。
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