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長編、長文支援スレ
152
:
中級ダンジョン
:2003/09/03(水) 09:46
「それでこういう時間になったんか」
お詫びのういろうを食べながら、智子が呆れまくった声を出す。
……結局、オレ達が名古屋駅に辿り着いたのは、予定より1時間半も遅れた頃だった。
半ばヤケで土産物屋巡りなんぞをしてたせいもあるのかも知れないが、そのお陰で帰り道
が分ったってのもあるし、これはタイムロスには入らない……だろう。
だが案の定、長々待たされていた智子はブチキレ状態で、それをなだめるのに折角買った
ういろう+お茶を使ったのだが……。
「ま、今回は大目に見たるけど……何や不安やな……」
「不安って、何がだ?」
「いや、別に大したことやないんやけど……」
平静を装って言う智子。だが、(自称)智子の彼氏兼智子研究家であるオレには、彼女の
眼鏡の奥に沈痛な雰囲気が満ちているのがはっきり分った。
「名古屋の地下街は『中級ダンジョン』て言われとるんやけど、これから私達が行く『大阪
梅田地下街』は、問答無用で『上級ダンジョン』なんや」
「「……」」
「あんたら何度も『方向感覚ならオレがバッチリだ、オレに任せろ』とか言うとったから、
私も安心しとったんやけど……」
「「……」」
「……行きは私が案内できるけど、私と地元のもう1人は途中で抜けるし……後は大阪に
来た時もないようなオフ会参加者ばっかりやからな……」
「「…………」」
「……帰り、どうすればええんやろ……?」
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