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長編、長文支援スレ
151
:
中級ダンジョン
:2003/09/03(水) 09:45
「あんたと言い争ってる場合じゃないわね」
「まったくだな。まあお前が食ってかかってばかりだからこうなるんだが」
「あ、あんた……」
「落ち着け、というか、口喧嘩するよりも脱出経路を見つけることの方が重要だろ」
とは言うものの、ほんと、どうしたらいいんだか。
時々見かける案内板は、微妙にわかりにくくて使えない。
さっきもその辺の人に道を聞いたのだが、途中で道を間違えたのかで駅に着けずじまい。
次は『帰宅ラッシュの時間だし、一番大きい人の波に乗ってってみない?』という志保の
怪しい提案を実行してみたが、結局ますます道に迷っただけだった。
帰宅時間になってきて、人口密度はますます高くなっていく。地下街全体が人でごった
返して、見通しも悪くなってきた。さらに、そこかしこから発せられる喧騒もボルテージ
を上げ、オレ達の会話も微妙に聞き取り辛くなってきている。
なんつーか、やばい。さっさと駅見つけないとひょっとしたら本気でやばい。
「で、ヒロ、本っ気であたしたちどぉすればいいわけ!?」
「そ、そんなこと言われても」
「あんたの感じている感情は精神的疾患の一種ね。鎮める方法ならあたしが知ってるわ。
とりあえず駅に着けば治るんだろうけど……」
「よせやいっ!」
って、何また微妙にアレな口喧嘩してるんだオレ達わっ!
このままこんなヤツと堂々巡りしてたって、何の進歩も無い……どころかむしろ脳が退化
していきそうな気がするぞ。
「なぁ、志保……」
「今度は何よ?」
「……とりあえず、そこのういろう屋で、お土産買ってこーぜ?」
「そ、そーね。せっかく名古屋まで来たんだしね……」
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