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長編、長文支援スレ
114
:
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:2003/08/31(日) 20:40
「それでも、結果は、結果や 」
「大阪さん!? 」
あどけない顔だちの少女から放たれた、突き放すような言葉は、
ちよの肺腑をぐさりと突いた。
「で、でも…… 」
「なあ、ちよちゃん」
一転して、大阪は柔らかい口調になって、語りかけた。
「自分の負けを認めることは大事なんよ 」
「…… 」
「その事実から逃げたらあかん。一生懸命とか、頑張ったとかは
言い訳にすぎないんよ…… 」
「そ、そんなこと」
大阪の冷徹すぎる言葉に、ちよは尚も反論しようとするが、
「ちよちゃん、大人になれば分かると思うで 」
囁くような声を出した少女は、ゆっくりと片手を伸ばした。
「大阪さん? 」
ちよは、頭部を撫でられる手の平に、くすぐったさと心地よさを
感じながら、戸惑っている。
「応援、ありがとうな…… 」
いつのまにか大阪は、柔らかい微笑みを浮かべている。
彼女の笑顔は、春の日差しのように温かくて、負の感情などは、
瞬く間に溶かしてしまう。
だから、ちよは、自分の感情を抑えることができなくって
少女の胸に飛び込んで、泣きじゃくった。
大阪は、自分の懐で、涙を流し続ける親友を見つめながら、
いつまでも背中を撫で続けていた。
(終わり)
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