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ヒマだから共産党でも支持せんかpart3

120名無しさん:2021/06/11(金) 09:10:34
たとえば、『ポストモダンの共産主義──はじめは悲劇として、二度めは笑劇として』(栗原百代訳、ちくま新書、2010年)でジジェク氏は、金融危機などで社会のリスクが高まる例をあげてこう言う。「この金融危機が目覚めるきっかけとなり、夢から覚めることになるだろうか?」。つまり、金融危機などが起きると必ず、「行きすぎた資本主義がもたらした結果だ。今こそ私たちは見直すべきときなのだ」といった――まさに“「ピンチをチャンスに」論”とでも呼ぶべき――議論が巻き起こるが、ジジェク氏はこの楽観論には懐疑的なのである。もう少し同書から引用させてもらおう。

危機によってぬるま湯から揺すり出され、生活の土台に不安を覚えざるをえなくなれば、最初に起こるごく自然な反応はパニックであり、次いで「基本へ立ち戻ろう」ということになる。そこで支配的なイデオロギーの基本的な前提が、疑問に付されるどころか、いささか強引に重ねて主張される。

 この部分は、先のパンデミックによる“悪いシナリオ”にそのまま重なるものであろう。つまり、ジジェク氏は金融危機のような社会・経済リスク、コロナ感染症によるパンデミックのような生命・健康リスクが著しく高まると、多くの人間はパニック状態に陥り、理性や知性をかなぐり捨てて自分や自分のまわりの人たちのみを守り、それ以外の人を排除したり攻撃したりする行為に出る可能性がある、と言ってきたのである。
 そして、たいへん残念なことに、現状を見わたすとこのジジェク氏の“悪いシナリオ”による「『マッドマックス』的な生存競争」(注・『マッドマックス』はジョージ・ミラー監督による人気映画シリーズ。2015年公開の最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では大国同士による戦争後の荒廃した世界が舞台となっているが、そこでは砂漠に各部族がコミュニティを作って暮らし、水や石油の奪い合いを繰り広げている)がそのまま実現しつつあるように


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