パチンコ創世記 vol.1

311：銀二：2007/08/10(金) 01:13:05 ID:E9VuEWlU: ●特集　｢ホルコン酔い｣

　諸君らは釣り船というものに乗ったことがあるだろうか？
　低気圧が接近していると荒々しい波によって木の葉のように揺れるし、
　比較的穏やかな日でも、ゆったりとした一定のリズムで船は揺れるものだ。
　そんな釣り船にうっかり乗ってしまうとタチドコロに船酔いする。

　どのような天候であっても絶対に船酔いしない人がいる。
　｢あの人は船酔いに強い｣と言われたりするものだが、実はそうじゃない。
　｢今日は何としても６０センチ以上の大物を釣ろう｣などのように気合が入っているからだ。
　その人は船がどんなに揺れていようが、どこに獲物がいるかを逞しい想像力で追いかけている。
　だから船酔いなどとは無縁になる。そういうものだ。

　クルーザーヨットを操船（舵取り）してると船酔いなんてしない。
　常に風と波の影響を考えながら、ヨットを最適な方向へ向けることに熱中しているからだ。
　ところが操船を誰かと交代して、キャビン（客室）でビールなんか飲んだりすると一発で酔う。
　規則的でやや不規則な揺れが胃袋の中身を勝手にかき回すからだ。

　｢当てられるだろうか｣、｢当たるといいな｣、｢当たりますように｣．．．
　こんな気構えでパチンコをしている人は間違いなくホルコンに翻弄される。
　｢あそこが当たったから次はどっちだ？｣、｢となりが当たったからもうダメかも｣．．．
　こんな風に時間を過ごすうちにだんだんとホルコンに酔わされてしまう。そして負ける。
　｢自分はまだ勉強不足だ｣と反省するのは結構だが、そんな反省では同じことを繰り返すだけだ。

　この掲示板で、オレは何度も、色んな表現を使ってホルコンや配給について語ってきた。
　具体的に書かないのは、不特定多数の読者がココを見ているからでもあるが、
　諸君らの想像力の芽を摘み取らないようにとの願いもあるからだ。
　想像力を使わなくなったパチンカーは、水にぬれた火縄銃のように役立たずになっちまう。

　“ジュリエット”の例えにすぐに反応したのは紅丸さんだったよな。
　反応と言うより、共鳴あるいは共振と言うべきだろう。そのくらい強く共感したように記憶している。
　さて、ここで問題だ。
ジュリエットの元に向かうロミオの乗った船が大荒れの天気で揺れまくったとしよう。
　ロミオは酔うだろうか？　吐くだろうか？

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