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590WS:2023/11/12(日) 20:39:45
>>589
1. 「マウスの楽園」実験
 実験開始からしばらくは55日ごとにマウスの数は倍増し続けた。最初は8匹だったマウスは315日後には620匹までに増加した。カルホーン氏ら研究者は、この状態がずっと続くと予測した。しかし、そこから出生率の著しい減少が起き始めたのだ。マウスの数は145日ごとに2倍のペースに落ち、飼育空間は3840匹ものマウスがストレスなく生活できるはずが、2200匹をピークに減少の一途をたどり、社会構造の崩壊が起こった。

2. 「楽園」のはずが、治安が悪化
 事態の悪化は続いた。飼育空間の中で社会的役割を見つけることのできなかったオスたちは飼育空間の中心部に追いやられ、精神的苦痛から消極的になったり、逆に暴力的になってマウス同士が襲い合うケースも増えた。本来、自然界ではテリトリー(巣)を守るのがオスの役割で、子どもを守り育てるのはメスの役割だが、「治安」が悪化したためメスは子育てを怠り、テリトリーを守る社会的行動に出るようになった。挙句の果てには、自分の子どもまで邪魔扱いしたり殺害して食べる、あるいは移動中に落としたり本来の巣立ちより早い期間で追い出すようにもなった。生殖本能に反して妊娠そのものを避けるメスも増えた。

3. さらに次の世代では、メスのオス化、オスのメス化も進んだ。一部のオスのマウスは他のマウスとの関わりを避けるようになり、社会的競争や繁殖に興味を失った。一日中ただ飲み食いして寝るだけで、まさに「引きこもり」状態になった。やがて求愛行動のルールも崩れ、成熟しきっていないメスと、またオス同士で交尾を試みたり、性別問わず無差別に強姦するマウスも増えた。

4. そうしてネズミの楽園は「死」の段階へ入り、実験開始から560日目からはマウスの増加が止まり、600日目から死亡率が出生率を上回り始めたのだ。実験開始から4年目、最大2200匹まで増えたマウスは122匹まで減少し、そこでカルフーン氏は人道的な理由で実験を中止。ところが救出されたマウスを他の飼育空間に移しても、精神が戻ることはなく、元のマウス社会に適合できず全滅した。




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