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HB大学

705WS:2022/05/27(金) 11:25:57
パスツール(1822-1895)とワクチン
https://cellbank.nibiohn.go.jp/legacy/visitercenter/lecture/microbiology/immunology.html

パスツールは炭素病に感染した家畜の血液を一滴採取し、無菌の『尿』(尿は無菌できれいなため培養液に使われた)に接種して培養しました。そして、菌が増殖した後培養液の一滴を取り再度新しい尿(培地)に植えて培養しました。このように希釈しては培養するという継代培養の操作を100回繰り返して(連続希釈法)炭素菌の純粋培養に成功し、これをウサギやモルモットに感染させて殺傷能力があることを証明しました。

この後、パスツールはまったく同じ方法を使って、今度はニワトリコレラ菌の純粋培養に成功したのですが、この時のニワトリコレラ菌はニワトリを殺さなかったのです。しかし、パスツールは実験が失敗したとは考えず、長期間継代培養した結果コレラ菌の殺傷能力が弱まって弱毒化したと考えました。この時パスツールはジェンナーの種痘法を連想したと伝えられているようです。

そして、この「長期間培養ニワトリコレラ菌」を接種したニワトリに対して、人工培養をしていない『殺傷力の高い』コレラ菌を接種したところ、予想どおりニワトリはコレラを発病しませんでした。この結果を元にパスツールはニワトリコレラ菌のワクチンの開発に成功しました。

ところが、炭素菌はいくら継代しても弱毒化されなかったため、ワクチンを作ることが出来なかったのですが、パスツールは人為的に弱毒化してみたらどうかということを考えついたのです。そこで、加熱して病原性を失わせた炭素菌をウサギやモルモットに接種したところ、ワクチン効果のあることが確認できたのです(1885年)。 こうした研究を積み重ね、パスツールは、ブタの溶血性連鎖球菌症や狂犬病に対する不活化ワクチンなどを開発し、フランスの畜産業の発展に大きく貢献したのです。


狂犬病
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnd/25/1/25_113/_pdf/-char/ja
狂犬病ワクチン狂犬病ワクチンはフランスでルイ・パスツールが開発し、1885年に狂犬病のイヌに咬まれた歳の少年に接種された。
当時のワクチンは狂犬病ウイルスを接種したウサギの脊髄の乳剤を乾燥させて毒力を減弱させたものであった。
少年は合計13回の接種を受け、狂犬病を発病することはなかった。
このワクチンは大変な評判となり、その後数年のうちに何十万ものヒトが接種を受けたといわれている。

初期の狂犬病ワクチンは日本を含め動物の脳でウイルスを増殖させたものをβプロピオラクトンで不活化して作られており、脳由来の成分を含むことから副作用が問題となっていた。
現在は一部の国をのぞいては、培養細胞で増殖させたウイルスを不活化したものを用いており、安全性は非常に高い。
日本で現在承認されている狂犬病ワクチンは、KMバイオロジクス社の「組織培養不活化狂犬病ワクチン」とグラクソ・スミスクライン社の「ラビピュール筋注用」のつである。どちらを使用しても問題はないが、接種スケジュールが両者で違うため事前の確認が必要である。
これらに加えてワクチンの不足を補うためにサノフィ・パスツール社の「ベロラボ」等の海外製品が医師により個人輸入されている。
日本で承認されていないワクチンであっても海外の規制当局等の承認を得ていれば効果は保証されている。
ただし、PEPで保険適用となる場合には日本で承認されたワクチンを使用する必要がある。


狂犬病のリスク地域2-4)
www.hosp.ncgm.go.jp/isc/vaccines/010/index.html
日本は狂犬病撲滅国




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