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ニオス湖(ニオスこ, 英語: Lake Nyos)
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%82%B9%E6%B9%96
カメルーンの北西州に所在する火口湖である。カメルーン火山列上の休火山であるオク山の頂上に位置する。座標は北緯6度26分24秒東経10度18分0秒。火山岩が形成した天然ダムが湖水を堰きとめている。
湖底の地下にはマグマ溜まりがあり、湖水中に二酸化炭素 (CO2) を放出している。このような形で二酸化炭素を含有する湖は、ニオス湖のほかには、同じくカメルーンのマヌーン湖とルワンダのキブ湖の2例しかない。1986年8月21日、湖水爆発を起こしたニオス湖から大規模な二酸化炭素の雲が発生し、近隣の村落の住民1,800人および家畜3,500頭が犠牲となった。その後対応策として、湖底に5本のパイプを通し、そこから地表へ直接ガスを抜くという構想を描いた。現時点では、5本のパイプのうち1本が完成している。
今日では、天然ダムの劣化による脅威も生じている。地すべりやがけ崩れなどによってダムが決壊した場合、ナイジェリアに至るまでの村々を飲み込む洪水が発生するものと予想されている。
1986年の災害
二酸化炭素の突発的な噴出は1984年にマヌーン湖でも発生し、地元の住民37人が死亡したが、同様のケースがニオス湖において発生しうるとは予見されていなかった。しかしながら、1986年8月21日、ニオス湖で湖水爆発がおき、それが引き金となって160万トンの二酸化炭素が大気中に放出された。二酸化炭素は近隣の2つの渓谷に勢いよく流れこみ、20km 圏内にいた約1,800人と家畜3,500頭が二酸化炭素中毒または窒息で死んだ。約4,000人の住民がこの地域から避難したが、その多くがガスを原因とする呼吸障害や火傷、麻痺などを訴えた。
なにが原因となってこれほどに大規模なガスの噴出が起きたかは不明である。大部分の地質学者は地すべりが原因と推定しているが、中には小規模な噴火が湖底で起きたためと考えている学者もいる。第三の説として、湖の片側に偏って雨が降ったことが湖水の対流を引き起こしたという説もある。いずれの説を採るにせよ、その結果として二酸化炭素が飽和した湖底付近の水が上層の水と急激に混ざり合って水圧が低下し、それまでの水圧によって湖水中に封じ込められていた二酸化炭素が発泡し、大気中に放出された。
噴出したガスは1km3にのぼると考えられる。二酸化炭素は空気よりも重いため、山の傾斜に沿って周囲の空気を追い出し、放散するまでの間に住民と家畜を窒息死させた。通常時、湖水の色は青く見えるが、ガスが噴出した直後は湖底部の鉄を多く含んだ水が水面近くに上昇して空気に触れ酸化したため、赤く変化した。水位が約1m下がったのは、それだけの量のガスが放出されたことを表す。ガスの噴出は同時に湖水の氾濫も引き起こしたものと思われ、近くの樹木はなぎ倒されていた。
ガス抜きの試み
災害規模の大きさから、どうすれば同様の災害を防止できるかという研究が大いになされた。湖水に含まれる二酸化炭素の推定量から、ガスの放出は10年から30年のサイクルで発生すると考えられた。もっとも、近年の研究では天然ダムの決壊にともなう湖水の流出がもし起きた場合、湖水中に二酸化炭素を封じ込めている水圧が減少し、ガスの放出がもっと早い時期に起きる可能性があることも指摘されている。
そこで、湖の深層に5本のパイプを通し、コントロール可能規模でのガスの放出を継続的に促すという対応策が考案された。国際的協力により1本が完成し、湖の深層の水をこのパイプを通して水面近くに吸い上げることにより人為的に発泡させ、湖水の二酸化炭素が少量ずつ放出されるようになった。将来的には、二酸化炭素の最大量を減少させることで湖水爆発を完全に防止することが期待されている。ガス抜きは2001年から順調につづけられている。
ニオス湖の惨劇の後、アフリカの湖で他に似たような現象を引き起こす可能性があるものがないかどうかが調査された。その結果、ルワンダのキブ湖という、ニオス湖の2000倍の広さがある湖もまた過飽和状態にあることが発見され、地質学者たちは約1000年ごとにガス災害がおきている痕跡を発見した。近隣のニーラゴンゴ山が2002年に噴火し、その溶岩流が湖に流れ込んだとき、ガス噴出の恐れが高まったが、幸いにも、二酸化炭素が溶け込んでいる層に到達する前に溶岩が冷えて固まったため、大事には至らなかった。
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