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生活
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慢性硬膜下血腫は適切な治療と早期発見で治る病気です。 02
ttps://nishiharu-clinic.com/2022/03/23/202203233/
●治療について
CT検査やMRI検査
慢性硬膜下血腫が疑われる場合はまず頭部CT検査で診断します。CT検査で診断することが可能ですが、慢性硬膜下水腫といった似た病気もあります。
慢性硬膜下水腫の場合は基本的に症状を来すこともなく、治療の必要性はありません。判断が難しい場合はMRI検査を追加で行えば確実に診断できます。
術後も何度かCT検査を行い、再発の危険性がないと判断されるまで1-3ヶ月置きに行うことが一般的です。
●薬による治療
血腫の量が少ない場合は症状を来さないこともあり、自然と血腫が吸収されて治る場合もあります。
一般的に薬による治療で効果があると言われているのは五苓散という漢方薬で血腫の吸収を促進する効果があります。
その他にはアドナ、トランサミンといった止血剤薬を用いる場合もあります。
●再発と後遺症について
手術後の再発率は約10%
手術後に症状が良くなっても再発する方がおられ、約10%程度と言われています。再発した場合も血腫が少なく無症状であれば薬による治療で治ることもありますが、再度症状を来す場合には再手術が必要になります。
多くは前回治療した場所と同様の傷、頭蓋骨の穴を用いて行うことができます。
●早期発見と適切な治療で症状は良くなる
慢性硬膜下血腫によって起こっている症状は適切な治療を行い血腫が無くなれば良くなることがほとんどです。早い方であれば手術直後に麻痺や失語、頭痛症状が良くなる方もおられます。
血腫による麻痺や歩行障害などの症状は血腫が無くなれば良くなりますが、発見が遅れれば廃用による筋力低下や身体機能低下によって以前のような状態に戻ることが難しくなる方もいます。
治る病気と言われますが意外と半年〜1年後の良好な経過をたどる方は70%程度になります。さらに血腫が非常に増えた場合は意識障害を来し命に危険が及ぶこともまれにありますので、気になる症状があれば早めに相談してください。
慢性硬膜下血腫
https://kawasaki-chuo.jp/column/%E5%86%8D%E7%99%BA%E6%85%A2%E6%80%A7%E7%A1%AC%E8%86%9C%E4%B8%8B%E8%A1%80%E8%85%AB
慢性硬膜下血腫に対しては一回目の手術は、局所麻酔にてドリル頭蓋骨に100円玉程度の穴をあけチューブを挿入し、一晩かけてじっくりと血腫を流出させて翌日にCTにて血腫が除去されているのを確認した後にチューブを抜去する方法(穿頭による閉鎖式ドレナージ術、シンプルドレナージ術)を行うのが全国的には一般的で確立された治療法です。
慢性硬膜下血腫は我々脳神経外科医の中では最も頻繁に遭遇する病気で、若手脳神経外科医がまず初めにこの手術を習得することが一人前の脳神経外科医への第一歩となります
標準治療の確立されていない再発慢性硬膜下血腫
慢性硬膜下血腫の大きな問題としては一度なってしまうと手術をしても再発することが多くて、その再発率は8-20%と言われていています。
ところが慢性硬膜下血腫は我々にとってこれだけありふれた病気で、なおかつ再発率も高いのがはっきりしていることなのに、なぜか今までに再発慢性硬膜下血腫に対しての標準的治療が確立されててきませんでした。私はこの点をずっと疑問に思っており、出来ればいつか治療法を自ら開発したいとずっと願っていました。
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