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たれこみスレ

6名無しタン(*´Д`*)萌え〜:2005/03/05(土) 20:11:41
御堂岡物語 第3話 前編 「火遊び」 (3)
hehahehaheha   2000/04/08(土) 03:32

週末の夜、ふたりは肩をよせあい、街中の華麗な装飾のホテルに入っていった。誰が見ても、ごくあたりまえの若い男女に見えるだろう。
「メイク用品、持ってる?」
御堂岡はドアを閉めると、すぐに訊いた。えみみはミニリュックを掲げ、入ってる、と答える。
「なら、メイク落としてさ、男の子に戻ってみせてくれよ」
「オーケー」
えみみはバスルームに入り、メイクを落とし、付け髪を外し、裸になった。御堂岡に剥ぎ取られることを期待していたが、ブラの詰め物が床に落ちるのはどう考えても興ざめなのでやめた。
最後の一枚を床に落としたとき、扉が開いて御堂岡が入ってきた。彼もすでに、何も着ていない。御堂岡の下半身のそれは、既にそそりたっていた。
「どう? 俺のビックなフェザーは」
おどけてみせて、鏡の中のえみみを見つめ、背後から抱きしめてくる。
「えみみ。すごく素敵だ」
「せっかちだね…」
「君のせいさ」
御堂岡の吐息がえみみのうなじをくすぐる。全身が甘く痺れ、えみみはふう…と息をついた。男の硬い肌を腰に感じ、えみみは密かに笑んだ。しのび笑いは、じきに御堂岡の唇に吸い取られる。
「君…ただものじゃないね」
ベッドに横臥した御堂岡が言う。ふたりが密室にこもって、すでに2時間が経っていた。「どうして?」
「なんとなく。うまく言えないけど」
「カラダのことだろ?」
「それもあるけどさ、君ってたぶん…」
御堂岡はえみみの腰に手をまわした。
「俺も含めて、誰にも気を許さない。躰は自由にさせても、ハートは誰のものにもさせないっていうのかな ワラ」
「…」
「恐いよ。えみみを見ていると。どんどん、ひきこまれていく。君を独り占めしたくなる。でも、君は永遠に誰のものにもならない。だから、君を自分のものにするには、君を殺すしかない。殺さないかぎり、君は永遠に男たちを弄ぶんだ」
ここまで自分を見抜くのも、御堂岡が初めてだった。
えみみは微笑した。外観をたやすく見破り、さらに心の中まで見すかす。御堂岡こそただものじゃない。
しかし、それでも、えみみは御堂岡を恐いとは思わなかった。
「殺す…って?」
「かなり極端な話かもしれないね。実際のところ、俺にそんな根性はないよ。でも、想像はできる。俺は君に惚れる。惚れて、狂いそうになる。今日かぎりでおしまいにしようと思ったのに、セックスしたら、また会いたくなった。また逢う。もっと惚れて、君が他の男に抱かれる様を想像して、フェザー撃ちながら嫉妬で気が狂いそうになるんだ。君の、氷みたいなハートを熱くしてみたいって思うよ。たぶん、無理だろうけど ヒャハハハ」
「やってごらんよ」
喉の奥で低く笑い、えみみは御堂岡の頬に手を当てて接吻した。


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