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「〜のガイドライン」東方板蒐集所 第三作業所
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「ああ、さっきは、どうも――」
「お久しぶり、ですな」
「おいおい、私たちは、いつから知り合いになったのかね」
「さっき、だろう？」
ぞわり―――たまらぬ人間であった。
これが……
これが、人間か。
人間が、妖怪相手に、こんな風に軽口を叩くことが出来るのか。
「ううむ、たまらぬ奴と出会ってしまったなあ」
「いいから、邪魔だよ。ここの番人なんだろう？」
「番人だから、邪魔をするんじゃ、ねえのかい――」
「やっぱ、あんた、番人なんだな」
「まあ、なんだ、番人をしているだけの、普通の人さ」
すると、女は口の端を吊り上げ、"にぃっ"と笑みを貼り付けた。
誰だい、この、笑っているのは。
よっぽど、強敵の存在が、うれしいんだろう。
よっぽど、鍛えた技を試せるのが、うれしいんだろう。
ああ、私じゃないか。
この、笑っているのは―――
習い覚えた技を、一度も、実戦で本気で使うことなく、自分の肉体のピークが
過ぎてゆくのを眺めているのはたまらなかった。
「つまり、普通の人だな。ここで、成敗してくれよう」
「あんた、どういう教育を受けたんだい」
そういうことになった。
夢枕獏の文体のｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ ４ぃっ
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/gline/1173651726/
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