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虐待・虐殺小説練習スレッドPART.2

27耳もぎ名無しさん:2007/09/05(水) 02:00:38 ID:???


さて、残されたちびフサだが、死んではいなかった。

何とか動いてこの場から逃げないと、カラスの餌になるか清掃局によって処理される。
なんとか自分の部屋までたどり着き、そこでじっくり養生すれば毛も生え変わるのでは…

全くもって無駄なことなのだが、ちびフサは本気だ。
なんとしても動こう、動こうと必死になる。

そんなちびフサにカラスの鳴き声が聞こえた。

ヤバイ。もう奴らがきたのか。

ちら、と声のほうをみたちびフサの目には、自分の上空を飛びまわるカラスの群れが入る。
ヒッ  と悲鳴を上げた直後、一匹のカラスがすとん、と着地した。
そのままトントントン・・・と近づくカラス。

「やめるデチ!あっちいけデチ!!」
大声を出して威嚇するが、カラスは2,3度たじろいたあと、ちびフサの体を啄ばみ始めた。
それをきっかけに、次々とカラスが集まりちびフサの体をついばむ。
毛皮がなくなり、食い破りやすくなった腹を突き破り、内臓をガツガツと喰い散らかす。

「ひゃぎゃあぁぁああああぁ!!!!やめるデチ!!やめるデチぃぃぃぃいィィ??!?!」

痛みもなく、しかし次々と己の体を食い散らかされていくのをちびフサは悲鳴を上げてみるしか出来なかった。
もはや発狂寸前の状態だ

ふと、群れの外側にいたカラスと目が合った。


じぃーーーっとカラスはちび房を見つめ続け、トンットンッと近づいてくる。

「ヒッ…  や、やめて…」

懇願するちびフサを無視してカラスがすぐ目の前に来て、再びじっと見つめ、カァー!と一声なき、
そのくちばしが大きくなって・・・・

ちびフサがこの世で見た最後の光景だった。
後は闇の世界で激痛に襲われるだけ。

1時間ほどしただろうか。
店主が言ったとおり、カラスたちがちびフサの体をきれいにこの街から消した。





それから2ヵ月後。

すっかり秋も過ぎ、冬の気配のする公園で、初老の男性が一人ベンチに座っていた。
そこへ、同じく初老の女性がやってきた。
「ごめんなさいね、待たせちゃって。」
「いやぁ、そんなことはないよ。」
ベンチに座っていた男性が穏やかに答える。

「だって・・・あなた『先に公園で待っている』だなんていって出て行っちゃうから…」
「いやぁ、ゴメンゴメン。じつはね、ちょっと頼んでいたものをとりにいっていたんだよ。」
「あら、それならば一緒に行けばよかったんじゃない?」
「いやぁ、プレゼント、だからね。」

そういって男性は小脇に抱えていた紙袋を差し出した。

「あら、まぁ・・・なにかしら」
ニッコリ微笑んだ女性は、いそいそと紙袋を開ける。
そこに入っていたのは、真っ白い毛皮のファー。

「まぁ…ステキな襟巻きねぇ・・・」
取り出して、ファサっと巻いてみる。
真っ白な長毛種のものだ。

「うふふ… なんだか、成人式の娘さんみたいね。」
「いやいや、よく似合っているよ。」
「ありがとう。…そういえばね、私達が若い頃、こういうのをつけた奥様達がいて、憧れでもあったのよ。」
「やぁ、そうだったねぇ… 当時はとってもモダンでオシャレだったねぇ。
これでようやく私も、君にこういうプレゼントを贈れるようになったよ。」
「フフフ… 感謝してますよ、お父さん。」
「あぁ。 さぁ、もういかなきゃ。映画が始まるよ。」


そういって二人は中むつまじく、公園を歩いていった。
女性の首もとの真っ白い、長毛種のファーをふわふわと揺らしながら。




以上です。

非常に長文ですが、宜しくお願いします。


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