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虐待・虐殺小説練習スレッドPART.2
149
:
黒猫
:2009/04/03(金) 20:21:13 ID:kdWTtJ0Q
モララーはすでに悟っていた。
倒せば倒すほど襲ってくるAAは強くなること。
たとえ犠牲を払ってこいつを倒しても、また数日後にはさらに強いAAが襲ってくる。
モララーの人生は戦い地獄だった。
すでに深夜だった。
一瞬でも隙を見せれば殺される。
そのためモララーは家に帰ることもできなかった。
モララーが殺されない道は、2つ。
このまま死ぬまで走り続けるか。
もしくは犠牲覚悟で数日命を延ばすか。
そろそろ足も限界に来ていた。
雲が晴れる。満月の光がモララーを照らす。
その光は、赤色だった。
モララーは走り続けた。
もう朝からずっと走り続けだった。
モララーは振り返り、つーがいないことを知ると胸をなでおろした。
常にモララーを捕らえていたあの気配はすっかり消えていた。
モララーは天を仰いで叫んだ。
「やった…やったぞ!俺は…この呪縛から解き放たれた!勝った…!!」
もはやモララーに羞恥心などなかった。
ただこの喜びに胸を震わせるばかりだった。
モララーは悪魔に打ち勝った。
……そう思っていたのはモララーだけだった。
「…残念だったな。」
赤色の月が雲に隠れた瞬間、モララーの背後から声が聞こえた。
狂気染みた、深い深い黒色の殺気を込めて。
「えっ…!?」
モララーが振り返るより早くつーは巨大な包丁を振り下ろした。
一刀両断、モララーは断末魔を上げる間もなくまっぷたつになった。
血が吹き出し、目が垂れ、内臓は露出して―――
つーはモララーに笑いながらいう。あの、恐ろしくも神々しい表情で。
「キシを逃した奴には、永遠の地獄を…。」
その声はもうモララーには届かなかった。
モララーが死んだあと、モララーの住まいは一人のフーンに引き取られた。
その数年後。
「そ、そんなバカな…。」
フーンは目の前に迫った悪魔を見て、立つこともできなかった。
巨大なノコギリが、フーンに振り下ろされる。
フーンは断末魔を上げる間もなくまっぷたつになった。
悪魔は、フーンを見下ろしながら、恐ろしく、神々しい笑顔で言った。
「キシを逃した奴には、永遠の地獄を…。」
その顔は、あの日に殺された、モララーだった。
キシを逃せば命なし。
逃すものには生きる価値なし。
今夜も悪魔は命刈り取る。
次のものに永遠の地獄を託すために。
フーンが死んだあと、家はある人に引き取られた。
引き取ったのは、そうあなた。
悪魔はあなたを殺しに来ます。
次の悪魔はあなた自身。
fin...
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