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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

94若葉 ◆t8a6oBJT5k:2007/05/29(火) 04:16:52 ID:???
腹部が異様に膨れ、口端から醤油で膨れたワカメの残骸が零れて。
痙攣が一時的に激しくなり、ベビちゃんが動かなくなっていく。
あたしのベビちゃんが死ぬなんて、そんなの嘘。嘘だよね?
混乱するあたしの眼前に、チィちゃんは自慢そうに亡骸を掲げた。

見たくなかったのに、ベビちゃんの小さな亡骸が目と脳髄に刻まれる。
真っ赤でグチャグチャに切り刻まれ、激痛と恐怖で歪んだ顔が。
胃の中で醤油膨れしたワカメが際限なくボタボタと口から溢れている。

醤油で溺死したのか、ワカメで窒息死したのか、
それとも顔と指から流れ続ける血流が原因で死んだのか。
あたしには分からない。分かりたいとも思わない。

「コノ、アクマッ」
「ママ?」

なぜベビちゃんを殺したの。あたしの、たったひとりの赤ちゃんを!

「チィチャンガ シネバ ヨカッタノニ。ユルサナイ、ユルサナイカラッ」
「ママ。ひどい」

傷ついたといわんばかりに被害者づらをしてみせるのが気に入らない。
そうよ。あたしは最初からチィちゃんが嫌いだった。
自分自身すら騙して、チィちゃんを愛している振りをしていただけ。
ここでようやく、あたしは自分自身さえ気づかなかった本心を知る。

ギコくんに愛されてるチィちゃんに嫉妬してたこと。
チィちゃんに嫌われたら離婚されると思って畏れていたことも。
あたし本当はずっとチィちゃんが邪魔だったんだ。

「チィ。もう分かっただろう?この女も失格だぞゴルァ」

あたしに馬乗りになったままのタカラくんが、苦々しく言った。
その語調に、凍りつく。おそるおそる顔を背中にねじ向けると
タカラくんは誇示するように被っていた布を取り払った。

布の下から現れた顔は……タカラくんのものではなかった。

「そうねパパ。この女もチィのママに、なってくれなかった」

どうして。どうして、ここにギコくんがいるの?

「お前とタカラの関係を俺が知らないとでも思ってたのかゴルァ。
馬鹿な奴だ。裏切りの結果で生まれた糞ベビを諦めてさえいれば
俺はチィの母親役として認めてやるつもりだったのに」

ベビちゃんを殺して、あたしを試すための芝居だったの?

「ソンナノ、ヒドイヨ。ベビチャンハ、ギコクンノ アカチャンカモ シレナカッタンダヨ?」

「俺の娘はチィだけだ。
お前がチィを誰より慈しんで育てるって誓ったから
嫁にしてやったんだぞゴルァ。それを裏切りやがって!

妊娠したときも堕胎しろと言ったのに糞ベビを産みやがった。
チィが可哀想だと思わないのか?
実の母じゃないお前が、チィとベビを同等に愛せるか?
だから試してやったんだ。お前が実子よりチィを選ぶかどうかな」

ひどい。ひどすぎるよギコくん。
あんな芝居しなければ、あたしチィちゃんの母親を演じ続けたのに。
本心ではチィちゃんを疎んじていたことに気づくこともなかったんだよ?

ギコくんが愛している妻は、昔も今もたったひとり。最初の奥さんだけ。
必要なのは娘の母代わりになる女で、新しい妻じゃなかった。
そんなこと分かってた。でも、あたし、うまくやれるつもりだったのに。

チィちゃんを見ると、ふてくされたような表情をしていた。
ギコくんとあたしを繋ぐ唯一の娘。
だけど、あたしのベビちゃんを殺した憎い娘。

「ベビが産まれたときチィが喜んであげたの本気で信じてた?
ママに愛されたかったから良い娘を演じてあげただけなのに。
どうせパパがベビを処分する機会を作ってくれるの分かってたし」

反論しようと思っても唇が震えて、うまく動かない。
と、いうよりチィちゃんの不穏な雰囲気に呑まれて身動きが取れない。
これがチィちゃんの本性なの?

「そんなにベビが大事なら、お腹の中に捻じ込んであげようか?」

怖い。
怒鳴られたわけでもないのに体が竦んで脈拍が上昇した。
チィちゃんが怖い。
非力そうな小さな白い体。愛らしい顔。静かな声。
それでも充分すぎる凶暴性を含む空気を纏ったチィちゃんが怖い。
今までとは明らかに違う、虐殺厨側の者が持つ空気だ。


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