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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

90耳もぎ名無しさん:2007/05/29(火) 04:07:06 ID:???
タイトル 『砕けた絆』
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買い物を済ませて家に帰ると、様子がおかしかった。
いつもなら長女のチィちゃんが
「ママお帰りなさい!」 と愛くるしい笑顔で迎えてくれるのに、その気配すらない。
部屋の奥にはベビちゃんがいるのに、笑い声も鳴き声も聞こえてこない。
チィちゃんが子守をしてくれているうちに、2人とも眠ってしまったの?

不審に思いながら奥へ進み、子ども部屋のドアを開くと、
誰かが部屋の中央でベビちゃんの身体を左手で押さえ込み、右手で口を塞いでいた。

「ベビチャン!!」

厚手の黒い布を頭から足先までスッポリと被っていて、それが誰なのかは分からなかった。
腕の部分は切り抜かれているけれど長袖と手袋で特徴はつかめない。

「ダレ、ナノ」

掠れた声で問いかけると、そいつがこちらを見た、気がする。
目がある位置の布は細かい網状で、あたしからはよく見えない。

「僕はあなたのよく知る男ですよ、しぃさん」

ボイスチェンジャーガスで変質させた耳障りな声で
優雅に一礼してみせてから、男はベビちゃんの口から手をどけた。
喘ぐように空気を貪ってから大声でベビちゃんが泣き出す。
今すぐ駆け寄りたいけど、男を刺激するのはマズイ気がして動けない。

「あなたの大切なものを壊しにきました」

言葉だけは静かで丁寧だけど、端々に嘲りが滲む話し方。
あたしは、こんな話し方をする男を1人だけ知っている。
声を変えても、姿を隠しても分かる。

「タカラクン? ベビチャンヲ ハナシテ」

ギコくんと結婚する前に付き合っていたタカラくんに違いない。
本当はギコくんが好きだったけど、ギコくんには妻子がいたから。
ギコくんの奥さんが事故で亡くなったとき、チャンスだと思ったの。
傷心のギコくんを慰め、プロポーズしたら受け入れてもらえた。
だから、あたしは邪魔になったタカラくんを捨てた。

「キイテ、タカラクン。ベビチャン、ホントウハ アナタノ コドモナノヨ」

逆算するとベビちゃんを体内に宿したのはタカラくんを捨てる直前で、
ギコくんに受け入れてもらった直後だった。
実を言うと、どちらが本当の父親なのか分からない。
だけど、あたしは必死だった。なんとかしてベビちゃんを助けたい。

「僕の子どもですか。それならなぜギコと結婚したんです。
ひどい女です。僕も、ギコも、ギコの連れ子も、自分の子さえも。
みんなを騙して、このまま暮らしていくつもりだったんですか」

連れ子も、という言葉のときタカラくんは僅かに顎をしゃくった。
その方向に視線をやると、部屋の隅に縛った状態で座らされて頭を垂れているチィちゃんの姿が見えた。
あたしの咽喉からヒッという短い悲鳴が漏れる。

「チィチャン!! タカラクンッ、マサカ、チィチャンヲ コロシタノッ!?」
「いいえ。気を失っているだけです。今はまだ、ね」

つまり、後はどうなるか分からないってことね。
冗談じゃないわ。チィちゃんは、あたしとギコくんを繋ぐ大事な娘よ。
ギコくんはチィちゃんを溺愛しているから、もしものことがあったら許してくれない。

「オナガイ、チィチャント ベビチャンニ ヒドイコト シナイデ」
「いいえ。それは無理な相談です。僕は壊すためにきたんですから。
それに、こんな糞ベビが僕の遺伝子を継いでいるなんて許せません」

タカラくんはホッチキスに似た器具をベビちゃんのお耳に挟み込んだ。
パチンと器具が上下に動くと同時に、お耳から血が飛沫く。

「ヂィィィィィィィィィ!!」
「シィィィィィィィィッ ヤメテッ ヤメテェッ」

ベビちゃんのお耳に小さな丸い穴が開き、絶叫と悲鳴が重なる。
ホッチキスだと思ったものは書類に穴を開けるための一穴パンチだった。
パチンッパチンッと、まるで見せびらかすように何度も器具が動き、
そのたびにベビちゃんは両手両脚をバタつかせて泣きじゃくった。
形のいいお耳が漫画チーズみたいに穴だらけになっていく。

「ん、ママ? ママ、ママァッ!!」
「ダ、ダメヨ、チィチャン ダマッテ」

あたしとベビちゃんの悲鳴でチィちゃんが眼を覚ました。
チィちゃんはギコくんに似たのか、しぃ族なのに全角で話せる。
それだけに珍しがられて虐殺厨の標的になりやすい。


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