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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

88:2007/05/27(日) 01:23:09 ID:???





「ほっほ。今日の収穫ちびギコ二匹っと」

達磨にしたちびギコを紐に括り、満足げに鼻を鳴らすフー。
やはりそれは死んでおり、頭に残ったまだ新しい痣が痛々しい。
一匹ずつ両端に括ると、ちょうど真ん中を持って歩き始めた。
どうせ皮は食べないし、担ぐと肩が痛くなるとのことで、引きずって持って帰るようだ。

理由は他にもある。
街を散策するとよく見掛ける、ちびギコを首輪で繋いだAA達。
フーはそれを酷く気に入っていて、今回は形だけでもと真似ていたのだ。




ずるずると死体を引きずり、楽しそうに帰路につくフー。
時折すれ違う同じスタイルのAAと自分を照らし合わせ、妄想ではあるが興奮してしまう。
自分は浮浪者だけど、お前らと同等のことだってできるんだ。
フーはそう主張するかのように、胸をはって力強く歩く。
すると、ある一匹のちびギコに目がいった。

(・・・あれ?)

初めて見たちびギコだった。
顔の左半分が茶色で、右耳はちぎれてはいたが黒だということが伺えた。
それと、黒陽石のように凜と輝く目。
フーには、それがとてつもなく恐ろしいものに見えた。

目の奥で静かに、それでいて激しく燃え盛る黒い感情。
無言で、無表情でいるそのちびギコに、寒気さえ感じる。
リードを引っ張っているモララーは気付いていないらしく、どうしてか笑みを零していた。

「・・・うえっ」

フーはそのアンバランスさに吐き気を催す。
早くこの場から離れたいと、駆け足でノーネの待つ路地裏を目指した。




「オッサン! 捕ってきたぞー!」

景気よく声を出し、ノーネを呼ぶ。
しかし、路地裏からは何か奇妙な音がするだけで、ノーネからの返事がない。
先程のちびギコから受けた恐怖を払いのけようとしたことが、裏目に出てしまった。
フーは恐る恐る、路地裏を覗く。

そこには信じがたい光景があった。
内臓をこれでもかという程ぶちまけられた、ノーネの姿。
普通は一目見ただけではわからないが、フーは足元に落ちていたノーネの生首で全てを理解する。
汚い色と赤に混じり、その中で遊ぶ影。
恐らく、そいつが犯人だろう。

「う、うわあああぁぁぁ!!!」

信じたくない出来事に、フーは叫ぶことしかできなかった。
すると、影はフーの存在に気付いたらしく、ゆっくりと近付く。

「今日はなんていい日なのかしら。今度はおもちゃが寄ってきたわ」




化け物は妖しく笑うと、その鋭い毒牙をフーに向けた。


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