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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

86:2007/05/27(日) 01:21:17 ID:???


生き物というのは、自分を環境に適応させる為に常に進化していくものだ。
それはアフォしぃやちびギコにも言えたことである。
彼等はその繁殖能力で環境に適応した進化をせずとも生きていけるのだが、
ごく稀に、虐殺厨にこれ以上苦しめられないようにと願い、進化してしまう者もいた。
虐殺の味を全て覚え、それに耐え得る身体を持つ。
そして、その味を好きな相手に好きなように振り撒くこともできてしまう。

虐殺厨が彼等に与える苦痛は凄まじく、また彼等の想いにも恐ろしいものがあった。




「・・・遅いノーネ」

厚い雲が空を覆い、薄暗い路地裏がその黒さを増している。
ノーネはフーの帰りをただひたすらに待っていた。
近くにいるアフォしぃはあらかた片付けたし、全くすることがない。
仕方なしに、ノーネは壁にもたれ掛かり胡座をかいている。
何もせずにいると、どうしてか時間が経つのが遅く感じてしまう。

無音に等しい世界。
不快な色の空。
それらはノーネの退屈な時間に上塗りされていく。
外的刺激もなく、ストレスは更に溜まっていく中、とある音が聞こえた。
液体が撒かれるものと、何かを殴る音。
恐らく、見知らぬ者が近くで虐殺をしているのだろうと思われる。

「・・・」

ノーネはそれを黙って聞くことにした。
部外者であり、浮浪者である自分がお邪魔すればまずいことになるだろう、と考えてのことだ。
音だけでもいくらか楽しめるし、ノーネはそれに聴き入っていく。

が、途中何か妙な音が混じっていることに気がつく。
咀嚼する湿ったものに重なる、硬い物を砕く音。
そして、地を這うような低い唸り声。

(これは・・・もしかして、びぃなノーネ?)

凶暴な化け物として名高い『びぃ』。
乱暴さが垣間見えるその演奏と歌声から、ノーネは姿を見ずともそう確信した。

逃げなければ。
下手に手を出せば、返り討ちにあうのは目に見えている。
フーの事が心配ではあるが、呑気に待っていればこちらが餌になってしまう。
立ち上がり、駆け出そうとした矢先のことだった。




「ッ!?」

突然、目の前に何かが落ちて来た。
それは血に塗れ、苦痛の表情で満たされたしぃの生首。
飛んで来たのは、びぃと思わしき者の声が聞こえた方から。
ノーネはしぃの生首と、背後の化け物の威圧感のせいで竦み上がり、動けなくなっていた。

「・・・あら、あら。そんなに驚かなくてもいいじゃない」

化け物が話し掛けてくる。
その声からはあの汚いびぃを想像できない程、艶かしかった。
もしかして、唸り声は被虐者のものなのだろうか。
ノーネはそう思い、ゆっくりと後ろを見遣る。

そこには、びぃはいなかった。
びぃより酷い何者かが、そこに立っていたのだ。
全身の皮膚は焼け爛れたようにくすんでおり、所々水ぶくれをおこしている。
左目は白く濁り、右目は鮮やかなエメラルドをしていた。
耳は不気味に長く色々な方向に伸び、片側は惟の突起でしかないように見える。

「お、お前・・・誰なノーネ?」

見たことのない風貌。
それが、ノーネの感じている恐怖を増幅させていく。

「私? さて、誰なのかしらね」

クス、とだけ女は笑い、手をゆらゆらと動かす。
水ぶくれと擦り傷でいっぱいの腕と、その先の先にある鋭い爪。
それらはまだ新しい血に塗れていた。
女が一歩前に進むと、遅れてノーネは後ろに下がる。

「そんなに構えなくてもいいじゃない。私は唯貴方と遊びたいだけなのに」


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