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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
632
:
耳もぎ名無しさん
:2010/06/13(日) 10:23:21 ID:???
SHOWCASE
志井駅中央口は思いがけないほどひっそりとしていた。
夏の行楽シーズンだというのに人はおろか、烏一匹すらいない。
かつてはタクシーやバスがひっきりなしに往来していたであろうロータリーがこの場に不相応なほど堂々と構えてある。
「これは凄いですね。ある種の秘境ですかね…。」
モララーは言いながらロータリーの中央にポツンと置いてあるバスの時刻表を見に行った。
「どうだ?」
「…ホントに秘境ですね。バスが一日3往復。次に来るのは3時間後ですね。」
モララーは唖然としていた。奴が都会っ子だからか、それともまだ取材の経験があまり無いから分からなかったのだろうか、。
一日3往復のバスなど田舎に行ってみればゴマンとある。俺に言わせてもらえばこんなことで驚くような者にレポーターは勤まらない。
「じゃあ、ハイヤーでも呼べばいいだろ。」
「あれ、ギコさんハイヤーの番号知ってるんですか?」
「そこら辺の電話ボックスにある電話帳で探してこいよ。お前電話帳も知らないのか?」
「あ、ハイ!!分かりました!!探してきます!!」
モララーはそう言うと、ドタバタと駅の東口の方へと駆けていった。コイツは返事だけはハッキリとしている。
「志井町か…。」
俺はそばにあったボロボロのベンチに腰を下ろした。
実を言うと、俺は前にもこの町に来たことがある。今からざっと20年前のことだ。
このころ志井町には万博が開かれていた。国はこの万博に総力を挙げ、当時の国の最新技術をここぞとばかりに見せつけた。
日本は勿論のこと、世界の各国からも様々な人が訪れた。
駅舎も豪華なものに立て替えられ、送迎バスを到着させるロータリーも作られた。
俺達取材陣は当時この町の住民にインタビューをしたことがある。その住民は
「今後の志井町の発展が楽しみです!!」
と、笑みを絶やさずに語ってくれたのだった。
しかし、この状況はとある一つの建物によって一変した。
国は万博終了後、会場跡地に「全国公正不能保護観察しぃ族院」が設置されたのだ。
そして、この施設が出来てから何故だか分からないが、町はみるみる衰退し、
しぃ族院と駅舎とロータリーだけが国の置き土産のごとく残った。
「この町も万博バブルによってやられたのか…それとも…」
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