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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

6へびぃ:2007/04/17(火) 00:38:28 ID:???
「もうクタクタなのじゃ〜・・・」

折り畳み式テーブルに突っ伏した妹者が、力無く呟きながら、メロンソーダのストローを銜えた。

「まだ来たばかりなんだがな・・・まあ、この人込みでは無理も無いか」

弟者が同調しつつ、手に持ったアイスコーヒーをストローでかき混ぜる。
カランカラン、とグラス内の氷が涼しい音を奏でた。

「賑わっているとは思ったがな・・・まさか、ここまでとは」

兄者は一息でグラスの烏龍茶を半分ほど空け、一息ついてから言った。
弟者はどうにか人込みを脱出し、近くにあったこのレストハウスに辿り着いていた。
兄者達が囲むテーブルは折り畳み式の物で、中央にはビーチパラソル。それぞれの手には注文した飲み物のグラス。
おかげで中々に涼しい空間が出来上がっていた。
そんな中で、弟者は入り口で貰った地図付きパンフレットを広げた。

「・・・さて。この後はどうするんだ?いつまでものんびりしている訳にもいくまい」

弟者の言葉に、兄者が顎の先を摘みながら返答した。

「そうだな・・・やはりここはメインイベントの百ベビ組手本戦を見に行かないか。
 時間的にも丁度良いしな」

言いながら兄者は自らの左腕の腕時計を示した。
時計の針は9時32分を指していた。
パンフレットを見れば、本戦は10時からとなっている。

「では、そろそろ行ったほうがいいな。余裕があるに越した事は無いさ」

弟者が立ち上がろうとしたが、兄者がそれを引き止めた。

「まあ待て。少しくらい休んでからの方が良かろう。時間も無い訳ではないしな・・・」

弟者はそれを聞いて、再び椅子に腰を下ろした。

「・・・まあ、それもそうか」


―――10分後。
グラスを空にした3人は、そのまま本戦会場となっている特設ステージへと向かった。
(ちなみに飲み物代は壮絶なジャンケン対決の末、兄者が支払った)
レストハウスからも見える位置にあったので、今度は大して労せずに会場へと辿り着く事が出来た。
それは最初に来たときにも目に留まった、闘技場のようなステージだった。
入り口のゲートの前で、唐突に兄者が言った。

「弟者。せっかくだから、お前も出てみないか」

え、と軽く驚いた表情で弟者が振り向く。

「い、いや・・・急に言われてもだな・・・」

「見ろ。『飛び入り参加大歓迎!お気軽に受付にお申し付け下さい』と書かれているではないか。
 お前も最近家の周りにアフォしぃなんかが出なくて退屈していただろう?丁度良いじゃないか」

「ちっちゃい兄者、頑張るのじゃ!」

妹者にも後押しされた弟者は少しの間思案していたが、

「・・・まあ、俺も最近運動不足だったからな・・・。
 ――わかった、せっかくだから出よう。兄者と妹者は、観客席に先に行っててくれ。
 俺は自分の番が終わってから行くよ」

それから弟者は兄者と妹者を見送ると、受付へと向かった。


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