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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

598Nacht:2009/02/08(日) 01:46:21 ID:???
―schwarz side.

肥大化する精神。
麻痺していく道徳感。
そして増長し、止まるところを知らない底なしの快楽。
このカラダは人に非ず。その在り方は秩序を乱す反乱分子。
黒く、黒曜石の如く。鋭利で鋭く。軽くも重い。
ソレの振るう拳はすでに拳などではない。
巻き起こす風は凶刃となって周囲を斬り刻み。
破壊の対象にされれば、命乞いする時間もなく、肉に成り果てるのみ。
その拳は既に【拳】というカテゴリをはずれ、凶器を超えて兵器の域に達していた。
あまりにも理不尽すぎる、ワンサイドゲーム。
丸腰の人間が銃を持った相手に勝つなどまずありえない話である。
だから、ソレは。

「今から十分やる。その十分間せいぜい上手く逃げて隠れて、俺をやり過ごしてみろ。そしたら見逃してやる。」

ほんの思いつきで命を弄んで遊べる。
ギコ種の青年はわき目も振らず、必死の形相で走り去る。
それをさも愉快そうに眺める悪鬼。
これで少しは楽しいかな、などと考えて。

勝負は五分とかからなかった。
流石はギコ族。わずか十分で二キロも逃げた。
だが、それでもまだまだソレには遠く及ばない。
なにせ、彼が十分かけた道を一秒で通過したのだから。

「く…来るなッ!!それ以上俺にちかづくんじゃねぇッ!!」

叫び声さえ、快感物質。
あぁ、生きている。活きている。
だから、お前の生を俺に―――。


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