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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
575
:
魔
:2008/05/14(水) 21:50:14 ID:???
切れ目から腹の皮をめくり、中身を覗く。
内臓を薄く浸す程だが、まだ血は残っていた。
それを腹の中に掌を捩込むようにして、掬い取る。
「〜〜〜!!!」
もはや言葉どころか、声にすらならないエゴの悲鳴。
詰まりかけた排水口のように、ごぼごぼと喉を鳴らしている。
掬いあげた血は少ないが濃く、特有の赤黒さがあった。
いつもはここで躊躇するが、どうしてか生臭い匂いはしない。
恐らく、虐待を続けていたお陰で鼻が麻痺したのだろう。
出来ればこの調子で、慣れていきたいものなのだが。
「・・・」
意を決し、エゴの血を煽る。
口の中でそれを堪能してみるが、やはり駄目だった。
吐き気が爆発的に込み上げ、咄嗟に口を押さえる。
幸い少量だったので、すぐに飲み込む事でしのぐことができた。
(駄目か・・・)
虐殺を受け入れたからといって、誰彼の血でも構わないという訳ではなさそうだ。
ぽろろが肉を食べながら、自分は喉を潤そうと思ったのだが。
それはまだ、ぽろろに頼るしかなさそうだ。
ふとぽろろを見遣ると、あげた腕はもう骨だけになりかけていた。
おかわりが来る前に、先に切り離してしまわなければ。
包丁を持ち、反対側に回り込む。
そして、虫の息のエゴを少し眺めてから、作業に移った。
※
エゴが死んだのは、三つ目の四肢、つまり脚に取り掛かった時だ。
肉を切ろうが骨を砕こうが全く反応がなかったので、面白みは皆無だった。
そのかわり、ぽろろの食事風景を眺める事ができたので、よしとしよう。
今現在、エゴの形が残っている部位は胸と頭のみ。
他は全て、ぽろろの胃袋の中におさまっている。
つまりかなりの量を食べたことになるのだが、ぽろろの腹はそこまで大きくなっていない。
色々と気になったが、とりあえずその疑問は飲み込んでおいた。
「・・・ウララーさん」
不意に、ぽろろが話し掛けてきた。
「うん?」
「まだ、血は飲まなくていいんですか?」
「・・・ああ。今の所は、大丈夫だ」
「そうですか」
そう言うと、ぽろろはまた食事に勤しむ。
細かく切ったはらわたを、ひょいひょいと口に運んでいく。
※
これから、こういった生活が続く事を考えると、期待と不安が混ざり合う。
擬似警官に追われる身にはなったが、ぽろろの秘めていた能力を発見する事ができた。
敵は虐殺厨から擬似警官へとシフトしたが、共に戦える者もいる。
とことん堕ち、この街に完全に染めあげられてしまった今。
渇きも虐殺厨の肩書も受け入れ、生きていくしか他にない。
―――街に弄ばれるのは、もう御免だ。
完
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