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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

570:2008/05/14(水) 21:46:44 ID:???

「!?」

炸裂音。
場の空気が、凍り付く。




(・・・?)

死が自分に襲い掛かると思って、咄嗟に目をつむった。
が、痛みはどこにも感じず、違和感も何もない。
恐る恐る目を開けると、奇妙な光景が飛び込んできた。

エゴの銃を、青い紐のようなものが縛り上げていたからだ。
銃口は天井を向き、弾痕も天井にできている。
紐は自分の後方から伸びているようで、目線でそれを追う。
振り向くと、背中のあたりからその紐を出しているぽろろがいた。

「な、何だ、こいつ・・・ッ!?」

エゴが驚愕の声を上げるや否や、更に二本の紐がエゴを襲う。
紐はするりと巻き付き、エゴの身体の自由を奪った。

よく観察してみると、紐というより触手と表現した方が正しいかもしれない。
エゴの両腕と胴体を纏めて縛りながらうねうねと動くそれは、気持ち悪い事この上ない。

「ぽろろ、一体これは・・・」

ぽろろの方に向き直り、問い掛ける。
が、届かなかったようで、俯き加減で何やら呟いている。

「邪魔した・・・ウララーさんを、殺そうと・・・」

呪詛のようにエゴへ怨みの言葉を吐き、触手を暴れさせるぽろろ。
虐待を中断させられたのが余程不快だったのか、非常に悍ましく感じる。
そのせいで、背中の触手はすんなりと受け入れる事ができた。
ぽろろやVに驚かされ続けてきたから、耐性がついただけなのかもしれないが。

「う、ウララー! なんなんだよコレ!?」

自分とは相反するように、エゴはひたすら焦り、怯えている。
それを無視し、ぽろろは器用に触手を動かしてエゴを宙に浮かせる。
次の瞬間には、天井、床の順にたたき付けた。

「ぶぐっっ!!」

鈍い音と湿っぽい音がして、エゴは俯せに寝かされる。
遅れて、どこかで宙を舞った銃が音を立てて落ちた。
ふと気が付くと、いつの間にか形勢逆転してしまっていた。

「邪魔・・・邪魔・・・」

「ぽろろ、一旦落ち着け」

とりあえずぽろろを宥め、次にすべき事を考える。
触手については、全てを終わらせてから聞こう。

「あ・・・っ、が」

エゴの顔を覗き込むと、床に顔から突っ込まされたようで、鼻血が出ていた。
痛むのか涙目にもなっていて、先程とのギャップに思わず笑いそうになる。

そこで、ある感情が芽吹いてしまう。
本来は犯罪である筈だが、心がしたいと叫んでいる。
堕ちた者は何処まで堕ちていくのか。
理性はそう遠回しに警告するが、本能は既に点火していた。

対峙した時にも、それに近いものを念っていた。
だから、戸惑う理由なんてどこにもない。
囁くように、ぽろろに伝える。

「ぽろろ」

「はい?」

「今から、こいつを虐殺しようか」


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