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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

540へびぃ:2008/05/05(月) 02:25:20 ID:???
「・・・おい・・・」

兄者が苦悶の表情をしながら言った。弟者は呆れ顔、妹者は驚愕の表情を浮かべている。

「アヒャ。ナンダ?」

つーがご機嫌な様子で答える。

「・・・俺は、確かに昼食を奢ると言った」

「アア、言ッテタヨナ。アリガタク、ゴ好意ニ甘エテルゼ」

そこで兄者は、ふぅぅぅぅぅぅ、と長い長いため息をついた。

「だがな・・・」

一度言葉を切り、彼はそのまま続けた。

「―――食べ放題だなんて、一言も言ってないんだぞ・・・」

言い切ってから、彼は頭を抱えてしまった。
つーの目の前には、大量の空になった皿やら器が積み重ねられている。軽く二桁。
恐らく、これだけで状況を大体理解して頂けたと思う。
場所は、流石兄妹が来たときに休憩に使ったレストハウス。4人はここへ昼食を取りに来たというわけだ。
兄者、弟者、妹者は、それぞれ1品ずつ。弟者は少し多めに頼んでいたようだが、まあ普通だろう。
―――だが。つーの注文量は尋常では無かった。
何せ、注文を店員に伝える時の言葉が、

「メニューノ端カラ、全部1ツズツ!」

だったから。兄者だけでなく、弟者に妹者もこれにはぶったまげた。
自分たちよりも明らかに背格好の小さい(妹者は別だが)少女が、これだけの量を注文するなんて。
そして、彼女は店員が困惑の表情で運んできた料理の数々を全て平らげてしまった。
これだけの量だ、金額も相当なものになる筈だ。兄者は、己の軽率な発言を深く深く後悔した。
彼にとって不幸中の幸いと言えるのは、ここのメニューの数があまり多くなかった事か。
兄者が、げんなりした様子で財布を覗き込む。
足りるかどうか―――弟者も少し不安になった。いざとなれば、自分も資金援助をしなければならないかも知れない。
で、当の本人はというと―――ご満悦の表情で腹を撫でている。その顔に罪の意識は無く、兄者は怒る気にもなれなかった。彼女は天然だ。

―――5分後。外で待つ3人の元へ、何だか少しやつれた様子の兄者が戻ってきた。店員がついて来てない様子を見ると、資金はどうやら足りたようだ。

「アヒャ?兄者、ドウシタ。調子悪イノカ?」

兄者がげんなりしている様子を見たつーが、心配そうに声を掛ける。その声に悪意は感じられず、自分自身がその原因だという事にどうやら気付いていない。
彼女は、やはり天然だ。

「い・・・いや、大丈夫だ。気にしないでくれ」

兄者が片手を上げて答えた。とても大丈夫には見えないが、とりあえずこの後も広場を見て回る元気は何とかありそうだった。
弟者はそう判断し、すたすたと歩き出した。その後を元気に妹者とつーが、よれよれと兄者がついてくる。

「さて・・・次はどこへ行くかな」

少し歩いた後、弟者がそう呟いて辺りを見渡した。その時、不意に妹者がある方向を指差した。

「ちっちゃい兄者。あれは何なのじゃ?」

3人が一斉に、妹者の指差した方向へ視線を持っていく。
その方向には、何やらでっかいガラス製の水槽のような物があり、中には透明な液体がたっぷりと入っている。
その手前には何やら大きな箱が置いてあり、傍らには白衣姿の女性が1人立っていた。
弟者は、その人物に見覚えがあった。

「あ。あれは・・・」

「『百ベビ組手』ニ出テタヨナ、アノ人」

つーも気付いたようだ。
そこに居たのは、『百ベビ組手』にも出場していた、科学者のじぃだった。

「何か店でもやってるのか・・・?」

何だか気になった4人は、彼女の元へと歩いていった。


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