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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

489:2008/02/29(金) 23:45:03 ID:???

死んで、楽になりたい。
僕の本心を、吐き出した。

「・・・」

ちびタンは、黙ったままだ。






暫くの間、静寂が僕らを包み込む。
そして、それを打ち破るかのようにちびタンが喋った。

「じゃあ・・・」

「・・・」

「じゃあ、一緒に死のうデチ」

それは、予想だにしない返答だった。
少し驚き、僕は問い返す。

「え・・・?」

だけど、それは発することが出来なかった。
ちょっとした複雑な気持ちが、それを阻んでいたから。

言葉が出てこない僕を置いて、ちびタンは続けた。

「死んで、この身体を捨てて新しい世界に二人で行こう」

端から聞いたら気狂いのような台詞。
だけど、それは僕の心を激しく揺さ振った。
肯定も否定もなく、僕は問い直す。

「・・・行けるのかな?」

「信じれば、いいんデチ」

そういう世界があることを。
虐殺のないマターリの世界で、一緒に生きる。
死後の世界があるかはわからないけれど、信じればいい。

「信じる者は、救われるんデチ」

「・・・」

ちびタンの言葉。
全てを噛み締め、僕は頷いた。




ちびタンの手に、再度ガラス片が握られる。

「痛いかもしれないけれど、大丈夫?」

不安げに、ちびタンは伺う。
僕はそれに対し首を横に振った。

「平気。ちょっと悔しいけど、慣れてるから」

頷き、構えるちびタン。
そして、僕の胸にゆっくりとガラス片を捩込んでいく。

「・・・」

不思議な感覚だった。
そのガラス片は、するすると僕の身体に入りこんでいく。
痛みも何もなく、皮膚と肉を裂いているのだけ、感じ取れた。

(ああ・・・)

温かい。
ちびタンの温もりが、伝わってくる。
ガラス片が僕の心臓を破った時には、ちびタンの身体はすぐそこだった。
薄れゆく意識の中、僕はゆっくりとちびタンを抱く。

「ありがとう」

感謝と、謝罪を込めて。
僕はちびタンにそう囁き、眼を閉じた。


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