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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
488
:
魔
:2008/02/29(金) 23:43:22 ID:???
※
あの時、鉄屑の山でのやり取りの後。
待っていたものは、フサタンの言葉通りの地獄だった。
仲間だった者達からは馬鹿にされ、一気に嘲笑の的になった。
石どころか、集団でよってたかってボコボコにされもした。
同じ立ち位置に立つことで、僕はやっと自分の愚かさに気付いたんだ。
身体の一部がなくなっても、本質は変わらない。
達磨になろうがなんになろうが、ちびギコはちびギコなのだと。
それなのに、僕はフサタンに酷い事をしてしまった。
同じ種族なのに、片腕と心の中で鼻で笑っていた。
(フサタン・・・)
その時、フサタンに謝ろうという気持ちが芽吹く。
復讐を誓い、鬼になった友へ謝罪をしなければ、と。
止めようというわけではなく、唯、謝りたいだけ。
だから、そのために生き延びなければ。
そう思った時、僕はいつの間にかガラス片を握っていた。
足元には僕を馬鹿にしていた奴らでできた、肉塊の山があった。
※
「後は、ずっと・・・捜して、捜していたんデチ・・・」
決壊したダムのように、ちびタンの眼からは涙が溢れている。
多少えづきながら紡ぎ出される言葉は、全て本物だった。
本気で、僕のことを想っていることが感じ取れた。
「ちびタン・・・」
寧ろ、謝りたいのは僕の方だ。
気付いてくれる可能性があったのなら、腕を奪う必要なんてなかったのに。
僕の我が儘で、ちびタンを巻き込んでしまった。
偽りの理解者は、本物の心の支えになっていた。
そのことが、嬉しくもあり、哀しくもあった。
「許して・・・くれる、デチか?」
ちびタンの言葉が、深く心に突き刺さる。
直後には、僕の視界は一気にぼやけ、込み上げてきたものが溢れた。
レコを殺し、モララーは死んだ。
僕の復讐は、結果だけを見れば終わったんだ。
だけど、失ったものはあまりにも大きい。
両足まで奪われた僕は、これからどうすればいいのか。
「・・・僕、は」
高ぶる感情の波のせいで、上手く喋ることができない。
それでも、ちびタンは僕の言葉に必死に耳を傾けている。
※
殆ど達磨のような身体で、移動すらままならない。
それに、ちびタンも僕のせいで片腕になってしまった。
このままいけば、また別のちびギコ達に馬鹿にされる生活が続く。
復讐は終わっても、生き地獄は終わらないんだ。
※
譫言のような僕の言葉を、ちびタンは静かに聞いていた。
涙で霞んだ視界では、その表情はわからなかった。
「・・・」
「もう・・・地獄は、嫌デチ・・・」
ぐちゃぐちゃになった自分の脚に恨みを込めながら、呟く。
「死にたい・・・」
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