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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
487
:
魔
:2008/02/29(金) 23:42:18 ID:???
※
(な・・・)
モララーの敗因は、プライドを守ろうとしたこと。
頸動脈を切断された事に対し、全く意識を向けなかったこともある。
眉間にガラス片を突き立てられては、後は死への階段を一直線に駆け上がる。
意識が途絶えるその瞬間まで、モララーは目の前の被虐者を睨む。
が、己を殺したその被虐者は、ちびギコの皮を被った獣だった。
それに気付いた頃には、既に現実との回線は切断されていた。
※
「・・・」
全てが、白昼夢のような出来事だった。
ちびタンが現れ、僕のように武器を持ち、あまつさえモララーを殺した。
信じがたいことが連鎖して起こったので、僕は一連を把握するのに少し時間が掛かった。
「ハァ・・・ハァ・・・」
あがりきった息を、身体全体で整えるちびタン。
横たわる死体の側に立つその姿は、あまりにも恐ろしい。
背中を見せているけれど、そこから放たれる威圧感が凄まじかった。
そこで僕は悟った。
次の標的は、僕なのだと。
ちびタンが僕のように、復讐という感情で動いているのなら、きっとそう。
腕を奪った張本人である僕を、生かす筈がない。
死にたいとは願っていたけど、あんな悍ましいちびタンに殺されるのは―――。
「フサタン・・・」
「!?」
不意に名前を呼ばれ、心臓が跳ね上がる感覚を覚える。
ちびタンはゆっくりと、こちらに振り向いてくる。
先程の獣のような姿に、ただでさえ恐怖しているというのに。
その眼を、正面きって見ることなんてできる筈がない。
しかし。
「やっと・・・逢えた、デチ」
僕の予感は杞憂で終わった。
ちびタンは、その黒い眼に涙を浮かべていたのだ。
※
「もう少し、早く来れれば・・・」
ちびタンは僕の下半身を見て、そう嘆く。
そこで、僕はちびタンに復讐の念がないことに気が付く。
だけど、わからない。
僕は、ちびタンの腕を奪ったのに。
何故、泣いているのだろう。
どうして、助けようとさえしたのだろう。
「・・・なん、で?」
疑問は膨らみ、声となって弾けた。
「なんで、って・・・」
「・・・なんで、僕を助けたんデチか?」
意を決して問うものの、当の本人は呆気にとられた表情をする。
暫く間を置くと、また顔をくしゃくしゃにして涙声で話し始めた。
「僕は・・・気が付いたんデチ・・・」
「・・・何を?」
「自分の、過ちデチ・・・」
ちびタンの手からガラス片が滑り落ち、高い音をたてて転がる。
血生臭いこの空間でのその音は、酷く悲痛なものに聞こえた。
何も持たなくなった手で涙を拭うと、ちびタンは全てを話し始めた。
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