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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
486
:
魔
:2008/02/29(金) 23:41:47 ID:???
「まあいいさ。素手でも虐殺は楽しめるからな」
そう言って、モララーは僕の腕に手を掛ける。
僕に残された最後の肢を、もぎ取るつもりだ。
死への通過礼儀とはいえ、やはり辛いものがある。
他にもまだ、目と耳と毛皮も残っている。
まだ僕は死ねないのだろうか。
そう思った矢先の事だった。
※
一迅の風に乗り、小さな影がモララーに飛び付いた。
「ぐあっっ!!?」
モララーの首筋に食らいついた影は、その勢いを殺さずに押し倒す。
僕から離れ、どうと倒れたモララーは、影と揉み合いになる。
「ガアアアアアアアァァァァァ!!!」
獣のような凄まじい咆哮をあげ、なお攻撃する影。
よく見ると、それは一匹のちびギコだとわかった。
だけど、その身体は何かが足りなかった。
「こンの・・・糞野郎がッ!!」
モララーの怒号と共に、ちびギコが蹴り飛ばされる。
空中で回転し、地面を二、三度跳ねた所でそれは止まった。
しかし、ちびギコは臆することなく素早く立ち上がり、モララーを睨む。
「!?」
そこで、僕は驚愕した。
片腕がない、ちびギコ。
―――そのちびギコは、ちびタンだった。
手の中には、長いガラス片に布を巻いたものがある。
それは、僕が使っていた得物と同じようなもの。
布は赤黒く汚れ、ガラスの部分には新しい血もついている。
モララーの方を振り向くと、首から夥しい量の出血。
恐らく、最初に飛び付いた時にちびタンがかっ切ったのだろう。
押さえている手をつたい、ボタボタと激しい音をたててそれは地に落ちる。
「糞虫の、分際で・・・っ」
「フーッ! フーッ!」
鼻息荒く、酷く興奮しているちびタン。
その形相も悍ましく、まさに修羅のような表情。
対するモララーも、物凄い怒りを露にしてはいる。
しかし、出血と不意打ちのせいで、その顔色はあまり良くない。
圧倒的に、ちびタンの方が有利だ。
根拠もなく、無意識のうちに僕はそう思っていた。
対峙しあう時間は短く、次の瞬間には二人はぶつかり合っていた。
果敢に飛び掛かるちびタンと、それを叩き落とすモララー。
何度も地面にたたき付けられようと、ちびタンはすぐに立ち上がる。
「うあああアアアァァァァ!!」
その雄叫びは力強く、地響きすら感じてしまう程。
真正面からそれを受けるモララーは、段々と劣勢に追い込まれていった。
二人の影が交差する度、血が空を舞う。
モララーの皮膚は裂け、ちびタンの身体は汚れていく。
まさに泥沼の戦いに、僕は魅入ってしまっていた。
「うっ!」
不意に、モララーが何もない所でよろめく。
ほぼ全身を濡らす程の出血で、恐らく頭に血がまわっていないのだろう。
ちびタンはその隙を逃さず、モララーへと一気に突っ込む。
弾丸のような勢いで跳躍したちびタンは、垂れ下がったモララーの頭蓋目掛け、そのガラス片を突き立てた。
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