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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

458:2007/12/13(木) 23:15:10 ID:???


最も聞きたくなかった言葉。
それは、いつも傍にいたちびタンの口から、放たれた。

「いやはや、まさか自殺するんじゃないかってヒヤヒヤしてたけど、杞憂だったデチ」

「・・・」

「下手に引き止めたりしたら、フサタンが暴れて山が崩れて生き埋めだとか、考え過ぎてたデチ」

頭の中が真っ白になった。
でも、ちびタンは構わず喋り続ける。

ちびタンは僕の為にいろいろしてくれた。
だけど、心の中では片腕の事を馬鹿にしていた。
信じたくないけれど、本人が目の前でそう言った。

片腕のくせに―――。

そこに嘲けりがなくても、僕の心は酷く傷つく。
そして、その傷から激しく炎が顔を出す。




「ちびタン・・・」

「ん、何デチか?」

「僕にやさしくしておいて・・・本当は、影で馬鹿にしていたんデチね・・・」

「馬鹿も何も、片腕を擁護する奴なんているわけないデチよ」

話を全て聞けば、ちびタンは自分の為に僕を手助けしていたとのこと。
表面上では優しくしておいて、裏で僕を見下す。
『キケイを介護してやるなんて、僕はなんて慈悲深いんだろう』と。
そこに罪の意識なんてなかったかのように、ちびタンは面白おかしく喋る。

結局、ちびタンは奴らと同じだった。
こんな奴に心を開いた自分が情けない。
得物を握る手に、力が入る。
炎が、そいつも殺してしまえと命令する。

味わわせてやる。
僕の苦しみを。
切り刻んでやる。
僕の力で。

得物を逆手に持ち直し、ちびタンに迫る。
まだへらへらと喋るちびタンは、僕の殺気に気付いていない。
目と鼻の先まで近付いて、得物を振り上げる。
そこでやっと、ちびタンは口を動かす事をやめた。

「・・・へっ?」

刃物が、自分の肩口に突き刺さっていたからだ。
僕も、いつ振り下ろし、刺したのかわからなかった程。
そのくらい、ちびタンの肉が脆いのか、得物の切れ味が凄まじかったのか。

「ひ、ヒギャアアアァァァァア!!?」

ちびタンは刃から離れるように倒れ、その場を転げ回る。
真っ赤に染まった金属片は、ぬらぬらと光る血を滴らす。

刺してしまった。
虐殺厨なんかじゃなく、同じ種族をだ。
だけど、罪悪感なんてこれっぽっちも生まれない。
生臭さと肉を裂く感触に、ちびタンの慟哭から感じるもの。
それは、他人を見下す時に得られる『幸福』だった。


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