したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

虐待・虐殺小説スレッドPART.4

455:2007/12/13(木) 23:12:57 ID:???

初めて虐殺厨の肉を食べた。
火を通してないせいか、残飯よりも凄く生臭い。
だけど、一度口の中に入れれば、臭いは消えて美味しさが広がる。
新しい感覚に僕はひたすら感動し、貪るように食べた。
お腹も、何ヶ月ぶりにいっぱいにすることができたし、嬉しかった。

「虐殺厨って、こんなに美味しいんデチね」

「僕も、初めて食べた時は驚いたよ」

「それで、食べる為に殺すようになったんデチか」

「うん」

「羨ましいデチ。僕にも、そんな強さが欲しいデチ」

虐殺厨も殺す事ができて、食事にも困らない。
そんな素晴らしい生活ができる彼が、本当に羨ましくて堪らない。
夢物語なんかじゃなく、それを体言しているから、より憧れてしまう。
そんなことを思っていると、彼の口から意外な言葉が発せられた。

「僕は、強くなんかないよ」

「えっ?」

流石に、一瞬で理解できなかった。
謙遜なんかじゃなく、本当にそう思っての言葉。
どういうことか聞く前に、彼が先に答えを教えてくれた。

「僕は君達と変わらない、普通のちびギコなんだ。ただ、ナイフを持ってるだけ」

次いで、ナイフと身体の傷の事も話してくれた。
虐殺厨に捕まり、生き地獄を見たこと。

「耳をもぎ取られ、腕を焼かれた。
 それでも、絶対に生き延びる事を誓った。
 どんな小さなものでも、チャンスだけは逃さなかった。
 そして、左目を犠牲にして虐殺厨から逃げ出せる事が出来た。
 その時に、このナイフを手に入れたんだ。」

坦々と話す彼。
その内容は僕が体験したものよりも遥かに辛いものだった。
ナイフを手に入れた後の話も、決してゴミ漁りより楽じゃない。

仲間も親もなく、たった一人で生き延びてきた彼。
なのに、彼自身は自分を強くないと評する。
納得がいかなくなって、僕は更に聞いてみた。

「虐殺厨を殺せるだけでも、十分に強いデチ。なのにどうして・・・」

「・・・君と、僕の違う所。わかる?」

「?」

「ナイフがあるかないか。それだけ」

ナイフという『力』。
ちびギコでも、力を持つことができる。
それを持つことができれば、後は『気持ち』次第だ。
彼はそう語ってくれた。

凄く単純なことだけど、僕はそれに心を打たれた。
『気持ち』と『力』があれば、なんでもできる。
彼だって、生き延びたいという気持ちとナイフという力だけで、虐殺厨を殺している。

段々と、僕の心の穴が埋まっていく。
高ぶる気持ちに合わせて、それは小さくなっていく。
彼についていくという事はできなかったけど、新しい道を教えてくれた。
それだけで、凄く嬉しかった。






暫くの間、僕等は会話と食事を楽しんだ。
二人で食べたせいか、虐殺厨は殆ど骨だけになった。
肋骨を露にした間抜けな虐殺厨を見て、一緒に笑ったりもした。

そして、彼はまた『生き延びる』為にここを離れるようだ。
僕は感謝の言葉と、また逢いたいという願いを込めて、

「またね」

と大きく手を振って言った。
名前を聞く事は、すっかり忘れてしまっていた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板