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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

443:2007/11/10(土) 15:35:14 ID:???


そんな被虐者達のやりとりを、影から観察する者が二人。
一人は頬がこけ、やたらとエラが目立つニダー。
職についていないものの、その肩書には守銭奴というものがある。
もう一人は、細長い髭をたくわえたシナーという男で、料理人だ。

「アイツか・・・噂通り、無駄に綺麗な奴ニダ」

ニダーの手にはいかにもといった怪しいスプレーと、袋があった。
吊り上がった細い目の奥では、アオを見詰めて爛々と光る瞳。
しかしそれは、毛並みに魅了されてのものとは違うようだ。

二人の目的は、言わずもがなアオを捕獲する事。
その筈だが、ニダーの相方であるシナーは、どこか不満げである。

「普通のちびギコじゃないアルか。あんなの、毛皮にしても価値ないアルよ」

「お前の発言は否定と肯定が混ざっててややこしいニダ」

どうやらシナーはニダーに詳しい説明を聞かされず、連れて来られたようだ。
ぶすくれて愚痴と不満を垂らしつつも、その手の中にはアタッシュケース。
中には自慢の包丁を入れており、料理ではなく虐殺に扱うものだ。

互いに相反する道具を持つ理由は、やはりニダーの考え。
そうこうしているうちに、目標であるアオはうとうととし始めていた。

「チャンスニダ! シナー、ウリの言ったように、しっかりと動くニダよ?」

「わかってるアル。寧ろそれの為に来ただけアルよ」

声を押し殺しての会話の直後、ニダーが動く。
足音をたてないように小走りをするが、枯れ葉や小石がそれを邪魔する。
地面を踏む度に乾いた音がして、これでは隠れていた意味がない。
案の定、後少しといった所でアオは目を覚まし、ニダーに気付いた。

「ん・・・誰デチか?」

(しまったニダ! でも、まだこれがあるニダ!)

アオが完全に目覚めるより前に、素早くブロックの前に走る。
そして、間髪入れずスプレーをアオに向けて、噴射。

「ひぎゃっ!? な、何・・・」

何するんデチか。そう言い終える前にアオは再び眠りについた。
ニダーが持っていたのは、睡眠薬の入った即効性のあるスプレーだった。
ふら、と倒れそうになる青い身体をニダーは上手くキャッチし、そのまま袋の中へ落とす。

「ホルホルホル。上手くいったニダ!」

独特な笑い声をあげ、ニダーはご満悦だ。
踵を返し、帰路につこうとした途端、ブロックの奥の土管の方から音がした。
ガサガサとその音は大きく、複数がこちらに向かっている。

「アオ様!?」

「そこのお前! 何やってるデチか!」

「アオ様が虐殺厨に掠われるデチ!!」

物音達はニダーに姿を見せるや否や、様々な罵声を浴びせる。
纏まりの全く感じられない発言は、ちびギコの頭の足りなさを感じさせてくれる。
それでも、アオに対する忠誠心、信仰心はかなりのもののようだ。

「煩い奴らニダ・・・」

普通ならば、こういった場合は他の者に見つかった時に『しまった』と思う筈だ。
しかし、ニダーはそう思うどころか、面倒事が増えたと歎いている。
それもその筈、ニダーは抵抗する者に対してはしっかりと対策を練っていたからだ。
まあ、実際はそこまで考え込んでの対策ではないのだが。

「シナー、出番ニダ」


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