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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

441:2007/11/10(土) 15:33:54 ID:???
『表話』



世の中には様々な姿のちびギコがいる。
目の色から毛並み、尻尾の形も含めると数え切れない程だ。
そういったちびギコが産まれる理由は、同じように様々だった。
どこぞの変態がアフォしぃを犯したり、逆にアフォしぃが自分より弱い者と無理矢理交えたり。
そういった異種同士のやりとりからの発生、あるいは唯の突然変異という事と世間では言われている。

今回はその様々なちびギコ達の中でも、『より珍しい者』の話。
上記の理由をもってしても、なかなかお目にかかれない者の物語だ。






街の中央に位置する、雑木林を切り拓いた巨大な公園。
そこからあまり離れていない所に、被虐者の集まる空き地がある。
雑に置かれた土管やブロックもあり、雨風をしのぐ位はできる。
そんなごく普通の空き地に、物語の要はいた。




「・・・ぐぅ」

空き地の真ん中で、ブロックを高く重ねたものの上で丸くなっているちびギコ。
彼には勿論家などなく、出生もわからぬままここで暮らしている。
普通ならば、家族も名前も何もないちびギコなど仲間にまでも見捨てられるだろう。
だが、彼は違った。
誰も持っていない武器を持ち、それを最大限に利用してきたのだ。

その武器とは、『身体の色』の事だ。
ギコ種のそれよりも濃い青と、光沢さえ見えてしまう毛並み。
先の折れた耳には、一文字に鮮やかな白いラインが走っている。
瞳は身体の色と相反して、朱と紅が混じったかのように輝いていた。

あまりにも世間離れしつつ、被虐者らしからぬ艶やかさ。
何も知らない者なら、血統書つきと言われてもすぐに信じてしまう程だ。
しかし、一枚皮を剥いでしまえば糞虫と呼ばれているちびギコと全く同じ。
彼の浅はかな思考では、今の生活で精一杯、かつご満悦なのだ。

「アオ様、起きて下さいデチ」

ブロックを昇り、青いちびギコに仲間と思われる者が耳打ちをする。
それに反応し、アオ様と呼ばれた青いちびギコはゆっくりと顔を上げた。
二、三度目を擦り、大きく背伸びした後、仲間の方を向く。

「何デチか?・・・アオ様はまだ眠いデチよ」

「ご飯の時間デチ。既に準備をしてるから早く来て下さいデチ」

「ああ、なるほど。ご飯なら仕方ないデチね」

渋々とした意思を言葉に表しても、表情は嘘をつけない。
気怠さを吹き飛ばし、眼を爛々と光らせながらブロックを飛び降りる。

積み上げたブロックの、後方にある土管の裏に回り込む。
そこではまた別の仲間が数匹、残飯とおぼしきものを列べて待っていた。
彼等のちょうど真後ろ、木で出来た塀の下には、小さな穴があいている。
恐らく、あまり目立たないそこを主に、このちびギコ達は残飯探しをしているようだ。

「アオ様、これが今日のご飯デチ」

「いつもより多く肉をゲットできたデチよ」

アオ様とやらに収穫の成果を報告する彼等も、やはり様々な姿である。
しかし、その身体もゴミ漁りやら何やらで汚れてしまっている。
それに対し、アオ様はその綺麗な体毛を綺麗なままで維持できていた。
何故、同じ場所で生活をする彼等に、ここまで差があるのだろうか。


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