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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

436:2007/10/21(日) 19:23:07 ID:???


ウララーが言葉を紡ぐ度、ギコは泣き叫ぶ。
仲間割れのような、そうでないようなやり取り。
それを見ていたメイは、混乱と共に心に落ち着きを取り戻す。

「ぐぎゃああああぁぁぁァ!!」

連続した発砲音がして、ギコの慟哭が強くなった。
見てみれば、肩甲骨の所に赤い穴ができていた。
もう、これでは両腕もまともに動かす事ができないだろう。

「・・・ねえ」

堪らず、ウララーに問う。
だが、ギコの慟哭が酷いせいか届かなかったようだ。
もう一度、少し声を荒げて問う。

「ねえ、なんで殺すの?」

今度はちゃんと届いたようで、ウララーがこちらを振り向く。
その眼は威圧感を放つものの、先程のように強い感情があるわけではなかった。

「虐殺厨だからだよ。爽快感欲しさに、誰彼構わず殺すような奴の事さ」

「虐殺・・・」

「加虐者であれ、虐殺厨になった奴は糞虫と同じ価値。いや、それ以下だ」

「・・・」

「勘違いするなよ。助けるつもりでやったわけじゃないからな」

冷徹に、淡々と喋るウララーは機械のように冷たかった。
Vと彼との関係はわからないが、復讐を終えた今、ウララーに点く火はないようだ。
それでも、燃え尽きてその場に崩れ落ちることなく仕事を熟すのには、寧ろ畏怖してしまう。

(虐殺・・・厨・・・)

ギコの方に目線を落とす。
余りにも醜い顔を晒し、腕のついた達磨と化したそれにはもう恐怖することはない。
泣き叫び、様々な体液を垂れ流す様は自分に新しい感情を芽生えさせた。
声には出さず、心の中で高らかに、ギコを見下ろしてこう呟く。

―――ざまあみろ、と。




「うあ、ぁぁぁ・・・ぐうううぅぅぁァ!」

地面にかじりつき、なお悶絶するギコ。
自分が眼前まで近付いても、気付く気配はない。
それほど、今感じている痛みは凄まじいのだろう。

「糞虫以下なら、何やってもいいの?」

ウララーに、二度目の質問を投げ掛ける。

「さあな」

至極短い返答。
雰囲気からして、本当の質問にも答えてくれたようだ。
再度ギコに向き直り、ナイフを構える。

「・・・僕、は。こいつの仲間にこんな身体にされた」

何故か、口を開いてしまった。
別に重要な話でもないというのに。
それでも、誰かに聞いてほしいという気持ちが、更に言葉を紡ぐ。

「だから、刃を向けるのはこいつじゃないかもしれない」

「・・・」

「でも、虐殺厨とかいう奴だったなら・・・多分、仲間も殺してる」

譫言に近いそれを、ウララーは黙って聞いているようだ。
顔が見えないから、どういった気持ちで聞いているのかわからないけど。

「・・・虐殺はしない。復讐だから、僕はこいつを殺す」

ナイフを握り締め、切っ先を目標に向けたまま掲げる。
そこで、ギコに左眼を奪われた時の事を思い出した。
眉間を狙っていた刃を少しずらし、一気に振り下ろす。

ギコは、惨めな姿のまま左眼を失って事切れた。


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