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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

432:2007/10/21(日) 19:19:44 ID:???

「ハはッ!!」

威嚇とわかっていても、安全のマージンを取る為に回避は欠かさない。
狙いが定まるより先に跳躍し、辺りをまた縦横無尽に駆け回る。
後は最初と全く同じで、ウララーは目線だけしかこちらを追えなくなる。

(次はどこを狙おうかしら・・・首? いや、まだ早いわ)

リズミカルに地を蹴り、常識外れな速度を出しながらVは考える。
念いと怨みの為にこの公園に集った中で、唯一虐殺を優先していた。

己でも持て余す程の『力』を持ち、かつ簡単に扱える状態にある。
そうなると、その『力を持った者』が求めるのは娯楽のみ。
Vもまた、娯楽の事しか頭になく、それだけを探して生きてきた。
メイを好きになったのも、その過程の一つでもある。

今この状況にある娯楽は、『窮鼠猫を噛む』という諺の延長線上。
初めて弱い者が自分に牙を剥いてきたのだから、怒りより驚きしかそこにはなかった。
それに加え、いざ攻撃を開始した時には、簡単に嬲ることができた。
泣いて命乞いをする者もいれば、喉笛に噛み付こうと必死になる者もいる。
それを知らなかったVにとって、この瞬間は凄まじい快楽を得るものとなった。

「ヒヒ!! は、ハハははハ!!」

笑いが止まらない。
ウララーの、その力強い眼が濁り、涙で汚れていくのを想像すると、堪らなく気持ち良い。
時間をかけて、このまま皮を削いで削いで削いでしまおう。
Vはそう思いつつも、また肉を刔る体制に入る。



―――要は、気持ちが相反していたということ。
   それは小さい事でもあり、大きな差でもある。
   これが全てを覆す要因となったことは、当の本人達には理解できないわけで。



ウララーの方に向かって、強く跳ねた。
狙いは脇腹、また軽くその肉を頂戴する。
だが、あまり深く入ってしまっては致命傷になりかねない。
あえてここでは、爪を使ってそれを刔る。

「キヒイイィィ!!」

先程から、興奮し過ぎているせいか雄叫びのようなものが止まらない。
それは本能でもあり、理性というちっぽけなものでは抑止できなかった。

―――だから。

「カスが」

「っ!?」

ウララーが攻撃を待っていた事に気付かなかった。
自分の攻撃を、身体をはって受け止めようとしていることに。




軌道はもう修正できない。
幸い、銃口はこちらに向いていない。
爪があたってからでも、距離を取る事は遅くはない。

筈だった。
爪が肉に入り込むより先に、ウララーが跳躍する。
突っ込んでくるVに併せるように、後方に跳んだのだ。

「えっ?」

Vには一瞬、それが理解できなかった。
そして同じように、一瞬でそれを理解した。
爪が肉に触れ、ゆっくりと潜り込む。
が、己の自慢の逸品であるそれは、そこで止まってしまった。

刔るのではなく、刺さってしまったのだ。

自分の身体の一部が相手に触れたまま。
それでは、刹那を大事に動く者にとって死活問題である。
心の中で焦りと戸惑いが一気に噴き出し、Vはかなりの遅れを取ってしまう。
逆に見れば、ウララーには欠伸ができる程の余裕ができた。
その余裕を使って、ウララーはまずVにこう言い放った。

「捕まえたぜ。この糞野郎」


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